調布市京王線計三・七キロが十九日、地下化され、十八カ所の踏切も一斉に姿を消した。「開かずの踏切」で慢性的に渋滞していた車列は大幅に短縮、解消され、スムーズに流れた。 (梅村武史)
 地下化事業主体の都建設局によると、一時間のうち四十分以上遮断される「開かずの踏切」は、十八カ所中十二カ所に上った。最も深刻だったのは国領駅西側の狛江通り踏切と、布田駅西側の布田南通り踏切。ともに一時間のうち最大五十一分間も遮断していた。調布駅西側の市役所前通り踏切も、最大四十三分間開かなかった。
 調布駅前で茶販売店を営む山本まり子さん(70)は「静かになったのはうれしいがちょっぴり寂しい気もする」と感慨深げだ。国領駅前で生まれ育った国領商盛会会長の牧野高明さん(60)は「うれしいことだが、地域の存在感が薄れたり、南北商店街の競争は激しくなるかも」と語った。地上の旧駅舎撤去などの工事は二〇一四年度まで続くほか、調布市が手掛ける三駅の周辺整備も今後、具体化される。長友貴樹市長はこの日、「列車や踏切の音がまちから消え、不思議な感覚がある。市民の期待に応え、夢のあるまちづくりにまい進したい」とコメントした。

本記事では,調布市における駅跡地利用に関して紹介.
18日(土曜日),19日(日曜日)の両日,同駅を利用する機会もあり,駅構内,駅周辺を観察.写真は一昨日と昨日分.地上で永らく利用されてきた調布駅が,一晩で地下化.一昨日まであった地上の線路と踏切も昨日からは封鎖.あわせて,フォームの一部が撤去され,南北の行き来が可能な通路も整備.線路と踏切という「か壁」*1がなくなることが,これほど不思議に,心理的な圧迫感もなくなり,開放感が拡がるものなのだなあと実感.

*1:川出良枝谷口将紀政治学』(東京大学出版会,2012年)188頁

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