与那国町は町職員採用試験を初めて実施する。同町の職員採用はこれまで、自薦や他薦などで行われており、町民から「一部の人たちだけが利益を得られるような採用のやり方だ」と不満の声があり、議会からも「公正公平な行政運営のためにも採用試験が必要」と指摘されてきた。
 外間守吉町長は「町民の要望だけでなく、職員の質の向上のためにも試験の必要性を感じている。町の発展のためにも変わっていかなければならない」と話した。議会で採用試験の実施を訴えてきた田里千代基町議は「意見を聞き入れてもらえたことは評価するが、これが本来のあるべき姿。行政力が地域を守るので真剣に取り組んでもらいたい」と述べた。1975年4月2日から1997年4月1日生まれで、高校、高等専門学校、短期大学、大学の卒業か卒業見込み、高校卒業と同等の資格がある人。試験は11月30日に第1次として教養試験と職場適応性検査を実施。第2次は第1次合格者を対象に作文と面接を行う。採用予定数は若干名。合格者は有効期限1年の採用候補者名簿に登録し、その中から採用を決定する。申し込みは、11月4日から14日までの間に同町総務財政課で配布する申込用紙に必要事項を記入し、同課総務班に提出する。問い合わせは同課(87—2241)。

本記事では,与那国町における職員採用試験の取組を紹介.
「人事委員会をおかない」自治体では「職員の採用は競争試験」と「選考のいずれかを任意で選んで実施することができる」*1なかで,2011年3月に策定された基本計画では「町役場への町内外から優秀な人材確保を進め」ることを目的に「段階的に職員採用試験を実施」*2を予定されていた同町.本記事によると,今年度「初めての実施」.「本庁及び町内」で勤務する「行政職」を「若干名募集」*3する.同採用試験の選考では,「第一次試験」は「教養試験」と「職場適応性検査」,「第二次試験」は「作文試験」と「口頭試験」を実施予定.同試験への募集状況は,要観察.

*1:東京都人事管理研究会『地方公共団体 人事・給与実務用語辞典』(ぎょうせい,2012年)54頁

地方公共団体人事・給与実務用語事典 改訂版

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*2:与那国町HP(行政情報総務財政課)『第4次与那国町総合計画(基本構想・基本計画)『健やかな自然・人・生活を育む島』』(平成23年3月)25頁

*3:与那国町(TOPICS)「平成26年度 与那国町職員採用試験候補者選定試験実施要領