伊勢原市役所に併設する行政文化センター1階の食堂が17日、民営化されて「和食処(どころ)しいの木」としてリニューアルオープンした。
 民営化に伴い、市の公募型プロポーザル方式による選考で、これまでも食堂を委託運営してきた「セゾオン」(伊勢原市粟窪)が指名を獲得。同社は「これまでは『職員食堂』としての意味合いが強く営業時間の制限もあったが、より一般の方々の利用を増やすために朝と夜も開くことにした」と説明した。新食堂は、午前9〜11時を「モーニング」、午後5時半までが「ランチ」、以降の同9時までを「居酒屋タイム」に設定。特に夜間は飲食ともに30種以上を用意し、地酒や大山豆腐など「地産地消」も意識したメニューを提供する。
 同社は「市役所の隣にできた伊勢原協同病院の来院者の利用に加え、市民文化会館の来館者の打ち上げ、同窓会や結婚式の2次会などのパーティー会場としても使ってもらえたら」と話している。

本記事では,伊勢原市における食堂運営の取組を紹介.
同市の「行政文化センター」は,「市役所のほか」「市民文化会館,図書館・子ども科学館,青少年センターなどの市立施設」,そして「郵便局や民間事業所」が「立地」」*1.そのため「現在の食堂は幅広い利用者」が訪問されており,同市では同利用状況を踏まえて,同「センター」内の食堂を「「健全財政の推進」の「財源確保」」を目的から,従来の「職員食堂としての位置づけを廃止」し,「民間による一般食堂として運営」」*2する方針を採用.「公募型プロポーザル方式」で「食堂運営業者を選定」し「行政財産の有償貸付方式」を用いた「食堂運営」*3を開始.本記事によると「営業時間」も9時から22時まで開業し,17時以降は「居酒屋タイム」になるという.
夜間まで「開かれた」*4運営となる同市の同食堂.利用状況は,要観察.

*1:伊勢原市HP(市長の部屋カテゴリ記者会見)「平成26年4月定例記者会見

*2:前掲注1・伊勢原市平成26年4月定例記者会見)

*3:前掲注1・伊勢原市平成26年4月定例記者会見)

*4:松井望「行政財産使用の選択 〜目的外使用の許可制度と貸付制度」小島卓弥編著『ここまでできる実践公共ファシリティマネジメント』(学陽書房,2014年)262頁

ここまでできる 実践 公共ファシリティマネジメント

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