超高層ビルが立ち並ぶ新宿区西新宿の歩道に、オープンカフェが現れた。「新宿シェアラウンジ」と銘打ち、三十日まで新宿センタービル工学院大学から新宿中央公園までの歩道約四百メートルにキッチンカー(移動販売車)が並ぶ。秋風に吹かれながら、サラリーマンや観光客が歩道で飲食を楽しんでいる。
 この区域は国家戦略特区による道路占用事業の認定を受けており、西新宿のまちづくり団体が初めて開催した。「仲間と、同僚と、家族と」をキーワードに、超高層ビル群にある公開空地に集える空間を設けることで、新たな人の流れを生み出す狙いだ。昼食時間帯には最大十台のキッチンカーが歩道に並び、ラーメンやタコライスなどを販売。新宿住友ビルの特設会場では、ハンドメードの一品物を扱う「てづくり市」や音楽イベントなどが日替わりで行われる。二〇一八年度中に、特区を活用して雨天でもイベントを開催できるように屋根を取り付けるという。
 二十三日には舛添要一知事が会場を視察し、「ここは都庁のお膝元だが、無機質なので活性化したい。特区を利用した試みが起爆剤になれば」と語った。

本記事では,政府における国家戦略特区の取組を紹介.
「国家戦略道路占用事業の適用区域」として,「産業の国際競争力の強化及び国際的な経済活動の拠点の形成に寄与し、道路通行者又は利用者の利便の増進に資するもの」*1される対象は,となる「東京都道新宿副都心四号線・十二号線」*2.同道路において,「一般社団法人新宿副都心エリア環境改善委員会」が「代表」となり「Shinjuku Share Lounge 2015実行委員会」*3が主催する同企画を,本記事では紹介.「公的領域と私的領域の中間にある空間」*4とも整理ができそうな公開空地と歩道.活用状況の広がりは,要観察.