東京都港区は、婚姻届を出したカップルが思い出に残る記念撮影ができるように、撮影ブースとモニュメントを製作した。時間外でも利用できる移動式で、区は「ささやかだが、2人の門出を祝いたい」と話している。
 ブースはスチール製で高さ約190センチ、幅約110センチ。日付や名前を自由に記入できるメッセージボードを付け、カップルが座って撮影できる。モニュメントは東京タワーやお台場のレインボーブリッジなど港区を代表する観光スポットの写真を入れた。「自撮り棒」や三脚も備え、13日から設置している。
 区によると、撮影ブースを提案したのは高輪支所に勤務するベテラン女性職員。この女性は、数年前に時間外窓口で婚姻届を出した後に記念写真を撮ろうとしたが、薄暗く殺風景だったため「幸せな感じがしない」と実感。女性は14年度、区が毎年募集する職員提案制度に改善案を提出し、採用された。
 モニュメントは同区役所と区内4支所に置き、本庁舎のみブースを設置している。区の婚姻届受理件数は毎年6300件前後で推移している。

本記事では,港区における職員提案制度の取組を紹介.
名称が「幸せのMARRYブース事業*1となる同取組.提案者となる「職員」が,「実際に時間外に婚姻届を港区役所に提出した際,あまりにも素っ気なく,写真を撮るにもうす暗く感じた経験」を踏まえ,「区としてお祝い気持ちを表したい」*2との思いから同取組が提案されている.
具体的には,「婚姻届を提出に来られた」「二人の撮影スポットを提供」*3.「撮影スポット」は,同区の「広く認知されている」「イメージ(写真)を掲示」するとともに,同区役所の「本庁舎/芝地区総合支所」では,「「名前」や「日 付」などを自由に書き込める「ボード」も用意」*4.する.利用時間は,同区役所の「本庁舎/芝地区総合支所」は「24時間」,「各総合支所」は「業務時間内」*5となる.「事業費」*6は,400万円.
まずは,「小さな改善」*7から開始される職員提案制度.同制度に基づく,同ブースの利用状況は要観察.

*1:港区HP(区政情報各種広報媒体報道発表資料平成27年10月26日(月曜)、武井雅昭港区長が記者発表を行いました)「【資料3】結婚されるお二人を心からお祝いします〜幸せのMARRYブース事業〜

*2:前掲注1・港区(資料3】結婚されるお二人を心からお祝いします〜幸せのMARRYブース事業〜)

*3:前掲注1・港区(資料3】結婚されるお二人を心からお祝いします〜幸せのMARRYブース事業〜)

*4:前掲注1・港区(資料3】結婚されるお二人を心からお祝いします〜幸せのMARRYブース事業〜)

*5:前掲注1・港区(資料3】結婚されるお二人を心からお祝いします〜幸せのMARRYブース事業〜)

*6:前掲注1・港区(資料3】結婚されるお二人を心からお祝いします〜幸せのMARRYブース事業〜)

*7:「業務改善が着実に進むポイント」『ガバナンス』No.171,2015年7月号,48頁

月刊ガバナンス 2015年 07 月号 [雑誌]

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