戦国時代に北条氏が城を構えていた東京都八王子市、神奈川県小田原市、埼玉県寄居町姉妹都市提携で合意し、10月1日に八王子市で締結式を行う。3市町の観光協会は既に観光イベントで連携しており、自治体間提携により災害応援やスポーツなど行政面の交流拡大につなげる。
 同日、石森孝志・八王子市長、加藤憲一・小田原市長、花輪利一郎・寄居町長が「姉妹都市盟約」を締結する。
 戦国時代の武将、北条氏康の次男の氏政と三男の氏照、四男の氏邦はそれぞれ小田原城小田原市)、滝山城八王子城(八王子市)、鉢形城寄居町)の城主として、同氏の勢力維持で協力し合ったといわれる。そうした歴史を踏まえ、八王子市は2017年の市制施行100年を迎えるに当たり、記念事業の一つとして小田原市寄居町姉妹都市提携を働きかけた。
 3市町の観光協会は1994年に交流促進を共同で宣言。北条氏にまつわる観光イベントで交流してきた。近年、首都圏中央連絡自動車道圏央道)の開通で3市町間の行き来が便利になり、交流人口の一層の増加が期待されている。

本記事では,八王子市,小田原市寄居町による姉妹都市盟約の締結の取組を紹介.
「戦国時代に広く関東を治めていた北条氏のゆかり」から三市間では「市民交流」が進められており,1994年には「3市町の観光協会」で「北條三兄弟三領共同宣言」が「締結」*1.3市町のうち八王子市では「市制100周年を迎えることを機」として「市制施行市記念日」にあたる,2016年「10月1日」*2に同盟約が締結されている.「歴史・文化的な地域間の結びつき」*3に基づく同取組.同「盟約」締結後の具体的な事業は,要観察.

*1:八王子市HP(市政情報八王子市プロフィール)「姉妹都市

*2:前掲注1・八王子市(姉妹都市

*3:大杉覚「都市自治体と農山村自治体の協働」沼尾波子編著『交響する都市と農山村 対流型社会が生まれる』(農山漁村文化協会,2016年)194頁