船橋市の松戸徹市長は14日、臨時記者会見を開き、民間経験のある広報担当職員を新年度に1人公募すると発表した。民間企業で培った知識や技能、人脈を生かし、市内外や全国、世界に船橋の魅力を発信して、ブランド力を高める。既に全国、世界を舞台に活動する同市非公認ゆるキャラふなっしー」をライバル視するような取り組みで、市の情報発信強化戦略により相乗効果を目指す。
 民間からの広報担当職員採用は、松戸徹市長が昨年6月の市長選で掲げた公約の一つ。会見で松戸徹市長は「民間経験で得た『市民目線』を船橋市役所に持ち込んでほしい。魅力や素材に富む船橋のフィールドで各種メディアを使った広報に取り組んでもらいたい」と述べた。
 採用は1人で、3月末時点で直近5年のうち2年以上、民間企業で実務としての広報業務を担当した者。観光、イベント企画、マーケティング業務も対象。年齢と性別は問わない。条件は「一般任期付き職員」で、課長相当職か次長相当職で処遇。当初の任期は3年とし、市は最大5年まで延長できる。年収は諸手当込み800万〜900万円。募集期間は17日から来月末まで。選考は、4月上旬に第1次の書類選考を行い、通過者を対象に同月末までに「プレゼンテーション審査・個別面談」の最終選考を実施。採用日は最終合格者と協議の上、6月1日〜9月1日の間で決定する。船橋は、アンデルセン公園や東京湾三番瀬など観光スポットを抱える上、特色ある農水産物や技術力を誇る工業製品など素材が豊富。さらに、「音楽の街」「スポーツの街」としても知られるが、「魅力を十分に伝え切れていない」のが課題となっている。
 民間からの広報職員採用は県内では鎌ケ谷、松戸、柏、流山市などで導入されているが、同市では初。問い合わせは同市広報課、電話047(436)2015。

本記事では,船橋市における職員公募の取組を紹介.「一般行政職」「広報担当」を公募する同取組の詳細は,同市HPを参照*1
「民間企業等で」「広報,観光,宣伝,イベント企画,マーケティング等」の「広報業務等」の「実務経験が直近5年中2年以上ある者」を対象に,「課長相当職または次長相当職」として募集.具体的には,「市に関連する情報を各種メディアにより 市内外に戦略的に発信」と「戦略的な情報発信のためのイベント等の 企画・立案および助言・指導など」が「業務内容」となる.「3年」の任期として「最長5年まで延長する場合」*2もある.「給与」は「初任給」は「職務経験等を考慮して決定」されるものの,概ね「年収約800〜900万円」.同額には「地域手当,管理職手当,期末・勤勉手当を含んだ金額」となる.ただし,「通勤・住居・扶養などの手当が支給要件に応じて支給され」*3る.募集者が実績を持つ「広報業務等」に関する「一般的技能」もあれば,「企業特殊的技能」もある場合,両技能の「組み合わせ方」*4の状況は,要確認.

*1:船橋市HP(市政・市の紹介人事・人材育成・職員等の募集市職員の募集:【【船橋の魅力を市内外へ発信!】民間経験のある広報マンを募集します)「 船橋市任期付職員採用選考案内【広報担当】

*2:前傾注1・船橋市船橋市任期付職員採用選考案内【広報担当】)1頁

*3:前傾注1・船橋市船橋市任期付職員採用選考案内【広報担当】)3頁

*4:江口匡太『キャリア・リスクの経済学』(生産性出版,2010年)139頁

キャリア・リスクの経済学

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