2日投開票された仙台市議選は、昨年12月の衆院選開票時に青葉区選管で起きた票水増し問題後、市区選管が実施する初の選挙となった。
 選挙への信頼を揺るがした不正から約8カ月。汚名返上が懸かった今回の開票作業には職員やアルバイト延べ約2500人が携わり、緊張の面持ちで投開票事務に当たった。開票作業は午後9時40分、市内5カ所で一斉にスタート。投票者数の点検に充てるため、前回より30分遅く始まった。票水増しの発端が投票者数の集計ミスで、ミスを取り繕うために白票が操作されたからだ。市選管はほかにも、二重点検を徹底したり白票が不正操作されないよう早期に確定させたりと投開票マニュアルを大幅に改定。「信頼回復に全力で取り組む選挙だ」と各担当者向けの研修を重ね、本番に備えた。一方、市民への情報提供でトラブルがあった。市ホームページに午後10時50分から掲載予定だった選挙区ごとの開票中間速報がアップされなかった。アクセスの集中が原因とみられる。

 2日に投開票された仙台市議選で、投票用紙の二重交付や、資格がない人への誤交付といったミスが複数あったと、市選挙管理委員会が3日発表した。仙台市は昨年12月の衆院選の開票作業で票数の水増し処理が発覚、関与した市青葉区選管の元事務局長ら3人が懲戒免職処分となったばかり。
 奥山恵美子市長は記者会見で「市民の信頼が回復できたとは言えない。ミスを精査し、確度を高めていきたい」と述べた。市選管によると、ミスのうち二重交付は、既に期日前投票を終えた1人に対し、係員が十分確認せず再び投票用紙を渡した。

本記事では,仙台市における選挙管理の取組を紹介.
「不正がないように管理・執行」*1を進めるために,2015年5月11日に「選挙事務の改善について」*2を策定し,「正確性を第一に」した「マニュアル」の「見直し」や「不適正処理を防止するため作業手順」の「変更」,「市内170か所の投票所」のうち「有権者の数が5000人以上」の「投票所85か所」で「選挙事務にあたる職員を増員」*3した同市.第1記事では,同年8月2日に実施された市議会議員選挙の結果,第2記事では選挙管理の結果をそれぞれ紹介.同記事によると,「投票用紙の二重交付」「資格がない人への誤交付」があった模様.「選挙事務は正確性を第一」*4の観点からの今後の選挙管理体制は,要確認.