有料で貸し出している都内約千三百カ所のホール、劇場の情報を一覧表にして、都がホームページで公開した。都有地十一カ所を野外コンサート会場や仮設ホール設置場所として貸し出すことにし、同様に公表した。
 二〇二〇年に向けてホールや劇場の改修、建て替えなどが集中し、コンサートや演劇などの会場が不足する「二〇一六年問題」への緊急対策。
 収容人数五十人以上のホール千二百四十四の所在地、連絡先、収容可能人数などを盛り込んだ。収容人数では、百人以上五百人未満が七百六十五カ所と最も多く、二千人以上も十六カ所ある。ほかに仮設舞台で公演ができるスタジアムやアリーナは十三カ所あり、うち十カ所は収容人数が一万人以上だった。
 都有地は、葛西臨海公園江戸川区)や木場公園江東区)など既に有料貸し出ししている都立公園が中心。うち五カ所は奥多摩、島部地域で、公演団体が使うケースは少ない。
 加えて六月中に、有識者からなる東京芸術文化評議会にホール・劇場問題の調査部会を新設し、二〇年までと、その先に向けた課題解決策を本年度末までにまとめる。国や首都圏の自治体と情報を共有し課題解決を図る会議も六月中に始める。 (松村裕子)

本記事では,東京都におけるホール・劇場等の対策を紹介.
同都では,同都に位置する「全ての区市町村」の「ホール・劇場・伝統芸能関連施設・ライブスペース、スタジアム・アリーナ」の「所在地,連絡先,施設及びホールごとの収容可能人数などの基本情報を調査」し「一元化した情報」を同都「生活文化局ホームページにおいて公表」するとともに,「ポップス音楽などの公演で利用可能な」「野外コンサート会場・仮設ホール等に適した都有地や施設」に関する「調査」結果もあわせて「公表」*1する.「ホール・劇場等の閉鎖や改修」に伴い,「貸し館」*2による現行施設の代替的利用の状況は,要確認.