都は二十日、九月から一般会計や特別会計など全二十七会計の支出情報をホームページで公開すると発表した。
 都によると、一件ごとに「部署」「支払日」「科目」「支払い内容」「支払額」といった項目を掲載。支払い内容は「ファクシミリ用トナー買入経費の支出」など具体的に記載する。七月分の支払いから月ごとに公開していく。
 支払先については、用地取得や補償などの場合は個人名となるため、個人情報保護の観点から公開は見送る。
 小池百合子知事は「都民から預かった税金がどう生かされているか容易に分かる」と説明した。都によると、年間の支出件数は約七十万件。全国の都道府県と政令市では、大阪府大阪市、千葉県、岐阜県など七府県市が同様の取り組みをしている。(唐沢裕亮)

本記事では,東京都における公金支出情報の公開の取組を紹介.
2017年「9月」の「開始」を「予定」に,「支出部署」「支払日」「支出科目」「支出件名」「支払額」等の「すべての『公金支出情報』をホームページ上」での「公開」*1を公表した同都.公表される項目は「全部合わせ」ると「27」*2,「年間」「約70万件」*3.が予定されている.本記事では「用地取得や補償などの場合は個人名となるため」「個人情報保護の観点から公開は見送る」ことを紹介.
支出情報の公表に基づく「行政統制」*4の取組は,要観察.

*1:東京都HP(都政情報報道発表これまでの報道発表 報道発表/平成29(2017)年 1月)「公金支出情報の公開について」(2017年01月20日,会計管理局)

*2:東京都HP(都政情報知事について知事の部屋知事の記者会見知事記者会見/平成29小池知事「知事の部屋」 / 記者会見(平成29年1月))「小池知事「知事の部屋」/記者会見(平成29年1月20日))

*3:前掲注1・東京都(公金支出情報の公開について)

*4:伊藤正次,出雲明子,手塚洋輔『はじめての行政学』(有斐閣,2016年)241頁

はじめての行政学 (有斐閣ストゥディア)

はじめての行政学 (有斐閣ストゥディア)