給食のデザートは選挙で選ぼう―。子どもたちに選挙の大切さを知ってもらおうと、新潟市明るい選挙推進協議会は2月23日、同市東区の南中野山小学校で、本物の投票箱や計数機などを使った模擬選挙を行う。児童らは投票から開票作業までを体験し、学年最後の給食で出されるデザートを決める。
 同市選挙管理委員会によると、学校で実際の投票箱などを使った模擬選挙は初めて。模擬選挙に“出馬”するのは、「2つのプチシュー」を掲げたニコプチ党、「洋梨のタルト」を公約する日本タル党、「ストロベリーフレッシュ」のフレベリ党の3陣営。
 選挙公報を2月4日に配布する。それぞれ「新商品にあなたの一票を」「鉄分・食物繊維入り。おとなの味をあなたへ」「ビタミンC効果であなたも美肌に!」などと魅力をアピールしている。投開票日の13日は、持ち時間2分の立会演説会を実施。市選管が実際の選挙で使う記載台や投票箱、計数機などの機材が使われる。
 同校の“有権者数”は545人。小学1―5年生の410人と教職員33人は、2月5日から期日前投票を行う。6年生99人と、担任の3人は13日に投票し、開票作業も体験する。6年生にとっては、小学校生活最後の給食のデザートになることから、各陣営は「小学校生活の最後の思い出として、ぜひわが党のデザートを選んでほしい」と力を入れ、準備に余念がない。
 ことしは衆議院議員が任期満了を迎える9月までに必ず総選挙がある選挙イヤー。同協議会の海津裕子会長は「デザートを選ぶという身近な事柄を通して、民主主義の大切さを実感してほしい。未来の有権者が、選挙や政治に関心を持つ機会にしたい」と話している。

同記事では,新潟市において,2月23日に同市内の小学校にて,模擬選挙が実施されることを紹介.
今回の選挙では,給食のデザートのあり方が争点.既に主要政党である,ニコプチ党,日本タル党,フレべり党の各党から有力候補者が出馬を表明しており.現在までに,その競争度は未確定な部分があるものの,同記事にもあるように,各陣営は激しい選挙戦を繰り返している.そのため,競争度が激化する見通しもありそう.当日の投票率については,「有権者」の一人一人が「自分の持つ一票が選挙結果により影響を与えうるのではないかと考え,一層投票に出かけるのであろう」*1との見通しが適用され,史上稀に見る高い投票率となるのではないか,とも考えられる.ただ,候補者が何れもデザートであるため,事前の「供応」がなされる可能性も少なからずあり,選挙違反が行われることがないか,公正な選挙管理の徹底が求められる.同記事によると,投票日が2月13日,開票日は2月23日とある.各政党の今後の勢力を占う重要な選挙ともいえ,これからの限られた期間での選挙戦とその結果ともに,要経過観察.
なお蛇足.下名,個人的には,3党のなかで「保守本流」ともいそうな「フレベリ党」の「ストロベリーフレッシュ」氏を支持.

*1:蒲島郁夫『政治参加』(東京大学出版会,1988年)156頁

政治参加 (現代政治学叢書 6)

政治参加 (現代政治学叢書 6)