行政上の義務履行確保と訴訟法務「強制する法務・争う法務」

行政上の義務履行確保と訴訟法務「強制する法務・争う法務」

本日,自宅を7時に出発をして,片道,凡そ2時間程度の移動を経て,2009年10月23日より開始されている千葉市の「事務事業の公開ヒアリング」に参加.下名担当回としては第1回目.明日は,午前に2事業・2時間,午後に3事業・3時間の計5事業,5時間の予定.
終了後,新宿にて途中下車.ジュンク堂にて同書を購入.「住民や事業者等が,法規の「違反者」として,また自治体に争訟を提起する「異議申立者」として立ち現れてくる」(2頁)現状に対して,「自治体が目標の実現に向けて,法的ルールを効果的に利用する」「法務管理」(11頁)を「実証的・客観的」(2頁)に分析.政治学行政学の視座に寄りつつも,行政法学,そして,自治体法務・政策法務に関するこれまでの知的蓄積を踏まえた,「自治体訴訟法務の執行過程分析」ともいえる,優れた実証研究.
同書では,「「政策法務指向」が顕著に観察された事例が多い」(244頁)との留保があるものの,下名個人的には,「法務担当組織と原課による共同対応」(20頁)の実相が,どの程度,個別自治体,そして個別事案毎に差異があるものなのか非常に興味があり.明日の千葉市への往復の際に,拝読しよう(今年は,行政学分野で,本当に優れた研究書が多く出版されて,読み手としては実りの多い一年ですね).