全国で初めて議員報酬に「成果主義」を導入した五木村議会で、議員の働きぶりを判定する評価委員会が19日開かれ、村民5人からなる委員の氏名が初めて公表された。会合の一部も初公開され、元村議の照山哲栄委員長(79)は氏名が公表されたことを機に「制度を村の再建につなげるという共通認識を持ち、評価項目などについて、議会とじっくり話し合いたい」と語った。
 制度は2010年度から導入され、議長が評価委員(5人以内)を任命する。1年目は「重荷になってはいけない」として氏名は原則非公開だったが、委員の中から「公表することで評価の信頼性を高めたい」などの声が上がり、踏み切った。
 本年度の委員5人はすべて村内の男性。照山委員長以外は元村議2人、元役場職員と元郵便局職員が1人ずつで、年齢は50−70代。また、評価委に初のアドバイザーとして熊本県立大の桑原隆広教授(行政学)が就任した。地方自治の専門家として委員に助言する。成果主義は月額報酬の8割を基本給、残り2割を評価結果で変わる成果報酬とするシステム。評価委員が政策提言の内容など評価した上で「優秀」から「普通」まで5段階で判定し、それに応じて成果報酬が加算される。

本記事では,五木村議会における同議会議員報酬の一部への成果主義の導入の取組を紹介.
2009年12月14日付2010年2月24日付2011年4月8日付の各本備忘録にて取りあげた同取組.五木村議会議員の議員報酬及び費用弁償等に関する条例第5条に基づき「議長が任命する」「評価委員」(同条例第5条)」*1に関しては,2010年2月24日付の本備忘録では,「村執行部や議員,議員OB,有識者らを想定」との報道に止まり,2011年4月8日付の本備忘録でも記録したように,実際の2010年度の評価では,委員構成・氏名が非公開で実施.
2011年度は,委員構成・氏名ともに公表したうえで実施される方針の模様.なお,同公表の内容は,現在のところ,同村議会及び同村HPでは確認できず,本記事報道に限定されているよう.本記事を拝読させて頂くと,評価者の構成と人数は「元村議」が3名,「元役場職員と元郵便局職員」が各1名ずつ.しばしば「多元的な利益の代表」とも解される「議会」*2への評価に際して,公表された同評価者の皆さんが「多元的な利益」とは距離を置きつつ,一元的な評価を図ることになるか,要経過観察.