射水市は二日、職員が企画立案した新しい施策や取り組みを発表し、内容を競う「政策コンペティション審査会」を初めて開いた。地域防災の担い手確保やまちおこしなどに関する八件の発表を、夏野元志市長ら幹部が質問を交えながら厳しく審査した。 (森木幹哉)
 職員からアイデアを引き出しながら、政策をつくる能力の育成も図る試み。夏野市長はあいさつで「有効な内容なら政策として実施することになる」と述べ、泉洋副市長と部長職二人の計四人を審査員に一組十分の持ち時間で発表した。
 「庁内職員掲示板を活用した職員研修所の創設」の提案は、ベテラン職員の知識を若手に伝えるため、各部長が講師となり、受け持ちの仕事の課題について部署の枠を超えた講演会を開く取り組み。この提案を発表した職員は、各部長の講演内容を庁内ネットワークの電子掲示板で紹介し、全職員で共有することで「庁内の一体感も育てたい」と強調した。審査員からは「聞いた側が『ああ、そうなんだ』で終わってしまわないようにするにはどうするのか」との質問が出た。
 防災講習を受けた市民などに資格証明バッジを発行し、災害時の救助・支援活動を担ってもらう制度を考案したグループは「高齢化の中、多くの若者に誇りを持って地域防災に参加してもらえる」と狙いを説明した。このほか、北陸新幹線開業をにらんだ観光誘致や「地場産めちゃうまメニューコンテスト」を提案したグループもあった。審査結果は四日に発表、二十一日に夏野市長が優秀提案発表者を表彰する。

本記事では,射水市における職員提案制度について紹介.同制度の詳細を確認させて頂こうと同市のHPにアクセスするものの,現在のところ,接続ができず.残念(何故でしょう).
本記事を拝読させて頂くと,今回は,「八件」の「職員」の企画立案があり,「一組十分の持ち時間」で「発表」.「市長」,「副市長と部長職二人の計四人」が「審査員」となり,「審査結果」は「四日に発表」,「二十一日に」同「市長が優秀提案発表者を表彰」される手順であることが分かる.
2008年11月22日付2009年6月28日付2010年10月5日付2011年2月10日付の各本備忘録でも記録した職員提案制度.企画立案の提案を提案に止めたり,例え具体化が図られる場合であっても,企画立案された「新しい問題を古いルーティンにはめ込もうとしてしまう」*1ことでもなく,提案された内容がどのように具体化し,実際されていくかもまた,要確認.

*1:ドナルド・ケトル『なぜ政府は動けないのか: アメリカの失敗と次世代型政府の構想』(勁草書房,2011年)97頁

なぜ政府は動けないのか: アメリカの失敗と次世代型政府の構想

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