2012年2月15日から18日までの間は,高知大学で集中講義を担当させていただきました.2月15日は,午前中に東京から高知へと移動し,到着後,早速,13時10分から18時までの3時限分をお話し,翌日2日目16日は,8時50分から18時までの5時限分の,まさに朝から夜までお話しました.3日目17日,4日目18日は,1時限分少なく,8時50分から16時20分までの4時限をお話してきました.
前回,2010年8月26日から8月30日の集中講義を担当させて頂いた際は,夏の暑さがあったためでしょうか,かなり体力を奪われてしまい,毎回最後の時限では声も出なくなることもありましたが,今回は何とか無事,講義を終えることができました(とは言いながらも,毎日,路面電車で宿泊先に戻ると,頭も体も全く動かずに,ただただ就寝というパタンでした.思いのほか,高知は寒かったこともありますが).
講義ノートやレジュメで予め用意してきたテーマを,概ねお話することはできました.ただ,例えば,公務員給与制度がまさにその一つでしたが,お話したいテーマではありますが,集中講義でいざお話をしようとすると,少し技術的すぎるかなあと思う部分もあり,適宜,その場で省いたテーマもありました(自治体「行政」の観察者が見る「地方自治」の世界は,技術面からのお話が自ずと多くなることは仕方がない部分もありますが,集中的に講義をしようとすると,その技術性も抑え,むしろ,一般的な内容を優先したほうがよいのかなあと改めて思いました).
集中講義は,正直なところ,お話しする側も(体力面で)結構たいへんです.ただ,受講される側は,ずっと座り続けて,聞いて,書いてと.まさに「囚われの聴衆」となり,もっと大変かなあと思い,今回は,例えば,「大阪都」構想,自治スクラム支援.小金井市のごみ焼却施設設置等に関する資料や文献を講義時間内(外)で読んで頂いて,意見交換をしたりと,楽しく講義を過ごしてきました.
集中講義は,聞き手側が一定期間で集中的に受講するという意味ばかりではなく,むしろ,講義をする側が,一定期間,ひとつのテーマに意識を集中することができる講義(時間)でもあることを改めて実感する4日間でした.下名も,最近,少しその興味も薄れ始めていた自治体行政の面白さを改めて捉え直す機会となりました.
最終時間に行った試験の採点も無事終了.さて,東京に戻ろう.