奈良県は20日、ことしの夏の節電対策として、7月21日から県庁と出先機関の閉庁日をこれまでの土日から、日曜日と月曜日に変更すると発表した。勤務時間の30分繰り上げも7月2日から実施する。
 県によると、都道府県の節電に向けた月曜日の閉庁は全国で初めて。学校などの教育機関のほか、県立病院や集客施設などは対象外としている。8月27日まで実施する。勤務時間繰り上げは、9月までの3カ月間。さらに職員に定時退庁を徹底するなどし、2010年度比で約20%の節電を実現するという。

本記事では,奈良県における節電対策を紹介.同対策は,同県HPを参照*1
同県では「節電対策」として,「7月 2日(月)~9月 7日(金) 」の間は「勤務時間」を現在の「8:30~17:15」から「8:00~16:45」とする「サマータイム導入」(なお,「休憩時間」は「12:00~13:00」のまま)と,「7月21日(土)~8月27日(月)」の間は「閉庁日」を,現在の「土曜日・日曜日」から「日曜日・月曜日」とする「閉庁日の変更」*2.本記事では,後者の閉庁日の変更を紹介.
同県では,「奈良県の休日を定める条例」を策定され,地方自治法第4条の2第2項にいう「地方公共団体の休日」にあたる「土曜日」を開庁日とし「県の機関の執務は,原則として行わないもの」*3と規定されている.本記事のように,時限的ではあっても,土曜日を執務日とし,月曜日が「組織体としての地方公共団体が全体として執務体勢にない日」*4となる場合,やはり同条第1項に基づき「条例で定め」られている同条例は改訂されることになるのだろうか.要確認.

*1:奈良県HP(報道発表資料総務部 人事課サマータイム導入等による節電対策について)「サマータイム導入等による節電対策について

*2:前掲注1・奈良県サマータイム導入等による節電対策について)1頁

*3:奈良県HP(県政情報奈良県 例規集)「奈良県の休日を定める条例」(平成元年3月31日,奈良県条例第32号)

*4:松本英昭『新版 逐条地方自治法 第6次改訂版』(学陽書房,2011年)75頁

逐条地方自治法

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