生産量全国トップクラスの県産二条大麦を100%使用し、県が開発した「県庁ビール」が3、4の両日、県庁前で開かれる「とちぎ元気グルメまつり」で初めて販売される。5月に試作し、試飲用として各種イベントで振る舞われてきたが、今後は県内各所で一般に販売。県産大麦自慢ののどごしが、ようやく家庭でも味わえる。
「県産二条大麦麦芽100%ビール」は仕込み水に塩谷町の尚仁沢湧水を使用し、アルコール分は7・5%。「県産とちひめフルーツエール」は県内の観光イチゴ園で栽培される品種「とちひめ」を使い、香りを高めた。アルコール分は5%。「とちぎ元気グルメまつり」では「県産二条大麦麦芽100%ビール」を300ミリリットルカップで1日300杯以上、「県産とちひめフルーツエール」は2日間で計150杯販売する。1杯500円。
 一般発売を機に、それぞれ無ろ過タイプを新たに製造し、計4種類となった。店頭では330ミリリットル瓶入りで600円。本年度の販売量は「県産二条大麦麦芽100%ビール」が4800本、「県産とちひめフルーツエール」が450本。

本記事では,栃木県における「県庁ビール」の製造・販売の取組を紹介.
2012年5月15日に開催された「第3回知事定例記者会見」では,「生産量日本一」の同「県産二条大麦麦芽100%」と「環境省「名水百選」に認定されました「尚仁沢湧水」を使用」し「アルコール分7.5%程度で重厚感のある口当たりのビール」を,同県内の企業への委託により「2,400本」を「試作」されたことを紹介.試作段階では「PRに活用」が目的として「販売は行いません」との基本的な方針も示されていたものの,「県内の地ビール業者などから商品化の要望があれば,柔軟に対応」*1することも言及.
今回,本記事にて紹介されているように販売開始.名称は,試作段階では「県庁ビール」であったものの,「栃木県庁ビール」と改称(かな).値段は,「600円(税込み:330mlビン入り)」*2とある.
製造から販売まで「地域の中の資源に基づ」*3き,加えて,商品の名称もユニークな同ビール.全国的な販路へと拡大された場合ることもあるのだろうか.要確認.

*1:栃木県HP(県政情報ようこそ知事室へ知事記者会見知事記者会見目次(平成24年度))「平成24年5月15日(第3回知事定例記者会見)

*2:栃木県HP(県政情報県政の広報報道発表)「「栃木県庁ビール」の販売開始について

*3:礒崎初仁・金井利之・伊藤正次『改訂版 ホーンブック地方自治』(北樹出版,2011年)151頁

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