高橋はるみ知事は14日の道議会で、今冬の家庭での節電を徹底するため、1カ月間の電力使用量を前年同月比5%以上減らした全家庭に景品を渡すキャンペーンをすると述べた。今夏は節電達成の家庭のうち抽選で景品が当たる制度だったが、全家庭に広げ節電意欲を高める。
 対象期間は今年12月〜来年2月の3カ月間。その月と前年同月の使用電力量が記された検針票を道庁の事務局に郵送し申し込む。景品は道庁が検討中だ。道庁は7%以上の節電をした家庭向けには「特別賞」を設定。キャンペーンの協賛企業から景品を募っており、抽選で贈る。また、知事は来年1月に道内250万世帯に節電チェックリストを配る方針も示した。

本記事では,北海道における節電対策を紹介.
同道が2012年11月9日に公表された『北海道・冬の安全プログラム』を拝見させて頂くと「家庭における節電の取組の促進」のために,3つの事業が掲載されている.まずは,「ポスター,リーフレット」を作成し「道内のスーパーや金融機関への掲出」依頼や「道有施設や市町村の庁舎等など」への掲出である.二つめは,「道政広報テレビ番組や広報誌,民放テレビ番組の広告スペースを活用した節電の呼びかけ」も行う.そして三つめの「道民の省エネ行動を促すための取組」として,「「ほっかいどう・省エネ3S(スリーエス)キャンペーン−冬の陣−」の実施を掲載.本記事で紹介されている節電家庭への景品提供の取組に関しては,同キャンペーンの一環.同プログラムでは「道内在住」で「家庭の電気またはガスの使用量を前年同月より削減された方にプレゼントを付与する」*1とは記載されているものの,本記事を拝読させて頂くと,「1カ月間の電力使用量を前年同月比5%以上減らした全家庭」にもれなく景品を付与することされた模様.「節電意欲を高める」ための「自己管理のインセンティブ*2となる景品とはどのようなものになるのだろうか.要確認.

*1:北海道HP(本庁各部・局経済部環境・エネルギー室省エネ・節電の取組)『北海道・冬の安全プログラム』(北海道,平成24年11月9日)7頁

*2:北村喜宣『環境法』(弘文堂,2011年)177頁

環境法

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