三郷市は1日、東京都水道局と「東京都水道局三郷浄水場における応急給水活動に関する協定」を締結した。災害時の際に市内彦江地区にある東京都の三郷浄水場から飲料水を確保するのが狙いで、三郷市の木津雅晟市長と東京都水道局の増子敦局長が調印した。
 三郷浄水場は1985年6月に開設。1日の給水能力は約110万立方メートルで、主に葛飾区など都東部に配水している。今回、都側が浄水場内に応急給水区画として9個の家庭用蛇口(口径13ミリ)と1個の給水車用水道栓(同65ミリ)を設置。これにより災害時には三郷市民がポリ容器やペットボトルで飲料水を確保でき、市給水車も給水活動が可能となった。三郷市の安全推進課担当者は「今回の協定で、いざという時の飲料水確保にめどがついた」と話している。【飯嶋英好】

本記事では,三郷市と東京都における協定締結の取組を紹介.同協定の概要は,同都HPを参照*1
同協定では,「東京都水道局に係る事項」では「応急給水区画の整備と維持管理」と「配水への影響その他事情により応急給水区画の使用を制限する」こと,「三郷市に係る事項」では「住民等へ応急給水の実施の必要がある場合」に「応急給水区画において応急給水活動を実施でき」ること,「区画内の施設等を使用により破損した場合」は「その修繕費用を東京都水道局に補償」することが定められている.
「異なる階層間の関係」*2での「水平的義務付け」*3とも整理ができそうな同協定.勿論,応急時に直面しないことが期待されるものの,応急時での協定運用に向けた日常時での関係もまた,要確認.