徳島県は、野菜不足が指摘される県民の食生活を職員が率先して変えようと7月1日〜9月5日、サラダバーなど県産野菜をふんだんに使ったメニューを県庁食堂で提供する。2012年以来の復活で、全国最低水準となっている野菜摂取量の増加を目指す。出先の8庁舎では7月18日まで、障害者が栽培した野菜を特価で販売している。
 メニューはサラダバー(210円、お代わり自由)と夏野菜カレー(360円)で、両方のセット(520円)も用意する。12年8、9月に初めて登場し、職員だけでなく県庁周辺の住民やサラリーマンの人気を集め、すぐに売り切れるほどのヒット商品だった。13年は提供しておらず、職員から復活を求める声が上がっていた。野菜の販売は13年に南部、西部両県民局の4庁舎で行った。今年は吉野川、鳴門、徳島各合同庁舎と東部県土整備局徳島庁舎も加わり、6月17日から各庁舎で1、2回販売している。阿波市の「障がい者就労支援センターかがやき」の利用者が栽培したキュウリやピーマン、スイカなどが市価の半額程度になる。販売時間は正午から1時間。
 厚生労働省の12年の国民健康・栄養調査では、県民の野菜摂取量は成人男性が1日262グラムで47都道府県中45位、成人女性が264グラムで38位だった。県職員厚生課は「食堂と野菜販売は県民も利用できるので、野菜を食べるきっかけにしてほしい」としている。各庁舎の販売日の問い合わせは同課<電088(621)2038>。

本記事では,徳島県における県庁食堂の取組を紹介.
同県庁舎11階に配置されている食堂*1.「日常的に利用できる」*2空間として配置されている利便性から,本記事によると「県産野菜」の「メニュー」を提供しつつ,「県民の野菜摂取量」増加を目指す模様.今後の同県の野菜摂取量の動向は,要観察.

*1:徳島県HP(分野行政・地域県政総合各フロア配置図)「11F

*2:馬場正尊,Open A『RePUBLIC 公共空間のリノベーション』(学芸出版社,2013年)83頁

RePUBLIC 公共空間のリノベーション

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