市内の駐輪場「サイクルポート」で借りた自転車を目的地近くの同ポートに返却できる「自転車シェアリング」を運営している川越市は1日から、同じシステムの自転車シェアリングを導入している金沢市との相互利用をスタートする。いずれかのICカードやパスワードを持っていれば、両市で手続きの必要もなく、そのままサイクルポートで自転車を借りることができる。
 観光地の名所巡りの利便性を向上させるとともに、相互の市民が交流を深め、両市の活性化を図るのが狙い。14日に北陸新幹線金沢駅まで延伸開業することもあり、川越市は「両市民の交流が活発化すれば、双方の観光客増につながる」と効果に期待を寄せている。
 川越市川越駅前や市役所など市内11カ所にサイクルポートを設置。各ポートに10機〜25機の駐輪台(ラック)と計90台の自転車を装備。一方、金沢市は市内20カ所のサイクルポートに155台の自転車を設置。金沢市は2012年3月、川越市は13年12月から導入している。金沢市が同じ仕様の機器を使用していたことから、川越市は昨年7月、金沢市に相互利用の運用を持ち掛け、両市で協議を進めていた。ICカードを所持していれば手続きは不要だが、所持していなくても、両市の在住者であれば、双方の運営事務局で運転免許証などの身分証明書を提示すると、基本料金無料のICカードを貸し出してもらえるという。問い合わせは、川越市自転車シェアリング運営事務局(050・3786・5959)へ。

本記事では,川越市における自転車共同利用の取組を紹介.
「自転車の貸出や返却を行う駐輪場」を「複数設置」し「自転車を共同で利用する」*1同取組では,本記事でも紹介されている通り,2015年3月1日「午前10時から,同市の「自転車シェアリング」と金沢市の「レンタサイクル「まちのり」」の「相互利用を開始」*2.これにより,「川越市に住んでいる方が」金沢を観光する場合」,または,「金沢市に住んでいる友達を川越に招待する場合」に「時間もお金も節約して観光することができ」*3こととなる.本記事によると,「同じ仕様の機器を使用していた」ことから,両市間で「相互利用の運用」に至った模様.
区域を越え新幹線整備が結ぶ,「政策ベース」*4の同取組.両市間での利用状況が分かると,興味深そう.要確認.

*1:川越市HP(くらし交通と道路・河川自転車・駐輪場等)「川越市自転車シェアリングを実施しています

*2:前掲注1・川越市川越市自転車シェアリングを実施しています)

*3:前掲注1・川越市川越市自転車シェアリングを実施しています)

*4:伊藤正次「自治体連携の時代? 歴史的文脈を解きほぐす」『都市問題』vol.106,2015年2月号,56頁

都市問題 2015年 02 月号 [雑誌]

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