県選管などが主催した若者による市長候補者体験セミナーが一日、県庁であり、学生や自治体職員らが市長候補者になりきって、地域活性化策を話し合った。(豊田直也)
 若者に地域づくりや政治に関心を持ってもらおうと初めて企画。参加したのは十八歳から三十代の四十八人。県内の架空の町「らいちょう市」の現職市長として市長選に臨むと想定し、八班に分かれて選挙で訴える政策を議論した。
 各班の代表者が「元気な高齢者に子育てを手伝ってもらう場をつくる」「世代間交流を促して若者が住みやすい町をつくる」などと議論の結果を発表し、実際に参加者の投票で模擬市長を決めた。小矢部市職員の福田翔平さん(24)は「役所にいると予算ありきで考えてしまうが、まずこんなことをやりたいと考えるのは新鮮だった」と話していた。 

本記事では,「らいちょう市」における市長候補者による「公約」検討の取組を紹介.
同取組は,同市を仮想した富山県が「地域づくりのプランを企画する」で「政治への参加や投票の意義・必要性を再認識」することを「目的」*1として開催.興味深い.具体的には,同市の「市長候補者」として「地域活性化の視点」から「魅力ある地域づくりのプラン・アイデアを企画」した後,「住民(参加者)」に「プレゼン」を行い,「最後に模擬投票で優れた政策を選出」*2する.本記事では,同取組の実施状況を紹介.「38名」が参加し「8班に分かれて」「選挙で訴える政策」として「議論」された模様.
各公約の「作成段階で,外生的なショックが発生するリスクをどの程度まで見積もり,どのように事前に織り込んでおく」*3ものとされたのかは,要確認.

*1:富山県HP(報道発表一覧 2015年02月)「若者による市長候補者体験セミナー~私たちの夢を実現するために~富山県選挙管理委員会 富山県明るい選挙推進協議会)

*2:前掲注1・富山県(若者による市長候補者体験セミナー~私たちの夢を実現するために~])

*3:前田幸男・堤英敬編著『統治の条件-民主党に見る政権運営と党内統治』(千倉書房,2015年)138頁

統治の条件-民主党に見る政権運営と党内統治

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