県は来春採用の2015年度県職員募集で、06年度以来9年ぶりに東京会場での1次試験実施を復活させることを決めた。土木職をはじめ東日本大震災の復興事業に伴い、職員不足が続いている技術職を確保するのが狙い。
 15年度の採用規模は全体で14年度比約60人減の400人程度となる。このうち大卒程度は9人減の133人。土木職の定員を前年と同じ30人、保健師は5人増の10人とし、技術職採用に力を入れる。一般行政職は20人減の55人。短大卒は14人増の30人、高卒は10人減の59人を採用の目安とする。震災後、200人前後で推移してきた警察官については採用抑制を図り、定員を150人程度に減らした。県は5月8日午後1時半から、業務・採用試験説明会を県庁で開く。1次試験は大卒対象を6月28日に仙台と東京、大卒の民間企業経験者対象を9月20日に仙台、短大・高卒対象を9月27日に仙台でそれぞれ実施する。警察官の1次試験は7月と9月に仙台、多賀城両市で行う。

本記事では,宮城県における職員採用の取組を紹介.
2015年度の同県における職員採用試験では,「第1次試験」に関しては,試験会場を「「仙台」に加えて「東京」」*1を選択することを可能とする.試験会場を仙台市を選択する場合には「1」,東京であれば「2」*2を自書する.試験会場は,千代田区平河町にある「砂防会館別館」*3となる.「第1次試験合格者」を対象とする2次試験は「仙台市内」*4で実施する.
本記事によると,東京での第1次試験の実施は2006年度以来の「9年ぶり」の模様.これもまた,受験のために移動する一つの「受験者負担軽減型」の「採用試験」*5の形態と整理ができそうか.応募状況は,要確認.

*1:宮城県HP()「平成27年度試験案内 宮城県職員採用試験(大学卒業程度)」(平成27年4月28日,宮城県人事委員会)1頁

*2:前掲注1・宮城県平成27年度試験案内 宮城県職員採用試験(大学卒業程度))8頁

*3:前掲注1・宮城県平成27年度試験案内 宮城県職員採用試験(大学卒業程度))3頁

*4:前掲注1・宮城県平成27年度試験案内 宮城県職員採用試験(大学卒業程度))3頁

*5:大谷基道「自治体人事の転換点? 公務員受難の時代の人事行政」『地方財務』No.727,2015年1月号,22頁

地方財務 2015年 01月号 [雑誌]

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