県がイメージ図発表
富山市の富岩運河環水公園に移転新築する新県立近代美術館(仮称)の屋上庭園のイメージ図を、県が発表した。「ふわふわ」などの擬態語・擬音語から連想する遊具を設置し、言葉と芸術、遊びの融合を目指す。(豊田直也)
屋上庭園のコンセプトは「オノマトペの屋上」。オノマトペはフランス語で擬音語・擬態語を意味し、「ふわふわ」「ぐるぐる」「あれあれ」「ひそひそ」「つるつる」「うとうと」「ぷりぷり」「ぼこぼこ」の八つの言葉から連想する遊具を屋上に設ける。「うとうと」はハンモック状の施設、「ひそひそ」は糸電話のような遊具をイメージしており、本年度中にデザインを決める。
県によると、建設予定地にある遊具「ふわふわドーム」を残したいと県側が伝えたところ、グラフィックデザイナーの佐藤卓さんがコンセプトを考案。佐藤さんは「日本は世界で最もオノマトペが豊か。他にはない発想で楽しい空間にできないだろうかと思い、このアイデアにつながった」とコメントしている。
新県立近代美術館は二十五日に起工式があり、二〇一七年春にレストランなどの先行開館を目指す。三千六百平方メートルの屋上庭園は同年五月に開園し、夏から秋に全面開館する予定。
本記事では,富山県における県立美術館の移転の取組を紹介.
「敷地面積」は「12,548㎡」のなかで,3階立てにより「延床面積」は「14,990㎡」となり,そのうち「美術館用途」は「9,965㎡」*1となる同館.屋上は「子どものスペースとし,親子がアートやデザインを体で感じ取れる場」*2が想定されている.本記事では,同屋上のコンセプトが決まり,「オノマトペの屋上」となる模様.オノマトペの豊かさが,空間利用での「緩やかさ」*3にも結びつくとさらに楽しそう.今後の建設過程は,要観察.