景観を守るため、兵庫県の芦屋市が7月に施行した“日本一厳しい”とされる屋外広告物条例に抵触する大型突き出し看板2件が9日までに、撤去された。同市によると、条例施行後初の撤去という。
 撤去したのは三井住友銀行芦屋駅前支店(船戸町)と同行芦屋支店(公光町)。いずれも、店舗から突き出た形で掲げられた看板で、いずれも11月上旬に自主的に撤去したという。
 同条例では、七つの規制区域ごとに、看板の大きさ、掲示位置、色などを規定。市内全域で屋上広告とアドバルーンを全面禁止とし、突き出し看板についても厳しい規制が設けられている。最長10年間の経過措置があるが、違反者には最高50万円以下の罰金が科される。
 同市の担当者は「経過措置の期間を待たずに自主的に撤去していただいたのは大変ありがたく、歓迎すべきこと」としている。(斉藤絵美)

本記事では,芦屋市における屋外広告物条例の実施状況を紹介.
2015年10月7日付2016年1月13日付同年7月8日付の各本備忘録で記録した,同市における同規制.現在,同条例第11条に基づく「3年間」の「経過措置」*1期間のなか,本記事では「大型突き出し看板」を「2件」「自主的に撤去」したことを紹介.規制の「自主」*2的な運用の同取組.他の屋外広告物の対応は,要観察.

*1:芦屋市HP(まちづくり景観・まちづくり都市景観芦屋市屋外広告物条例について)「芦屋市屋外広告物条例」(芦屋市条例第54号)

*2:伊藤正次,出雲明子,手塚洋輔『はじめての行政学』(有斐閣,2016年)231頁

はじめての行政学 (有斐閣ストゥディア)

はじめての行政学 (有斐閣ストゥディア)