夕張市の鈴木直道市長は9日、市役所で記者会見した。財政再建地域再生を両立させる市の新たな財政再生計画が7日に高市総務相の同意を得たことを受け、「両立の難しさを全職員で理解しながら取り組み、成果を上げたい」と意欲を語った。
 総務省は2026年度までの10年間に、計11億9000万円を特別交付税として市に交付することを7日に表明した。このうち3億2000万円は、再生振替特例債(市の借金)の利子分の返済に充てられる。
 鈴木市長は、市が国の管理下で財政再建を始めた07年当時に総務相だった菅官房長官についても、「市に一貫して思いを寄せていただいた」として、「心から感謝している」と話した。
 市は17年度から、これまで手が回らなかった若年層や子育て支援など新規事業46項目のうち、35項目に着手する。

本記事では,夕張市における財政再生計画の変更について紹介.
2017年3月7日に「総務大臣の同意」により変更がなされた同市の「財政再生計画書」*1.同計画の変更を受けて,政府では,2017年度から2026年度まで「財政再生後を見据えて環境整備を行うための一定の事業」と「再生振替特例債利子に対する措置の拡充」を目的に総額「11.9億円」「見込」の「特別交付税措置を実施」*2する.「これまでのサービス抑制・負担加重を段階的に緩和する」*3こととなる同計画変更.今後の同計画に基づく「まちづくり」*4の実施も要確認.

*1:総務省HP(広報・報道報道資料一覧2017年3月夕張市財政再生計画の変更の同意)「別添2財政再生計画書」(北海道夕張市

*2:総務省HP(広報・報道報道資料一覧2017年3月夕張市財政再生計画の変更の同意)「別添1財政再生計画書の変更(平成29年3月)の概要」2頁

*3:金井利之「新地方自治のミ・ラ・イ 第41回再生団体・夕張市のミライ」『ガバナンス』No.184,2016年8月,85頁

月刊ガバナンス 2016年 08 月号 公共図書館のミライ

月刊ガバナンス 2016年 08 月号 公共図書館のミライ

*4:前掲注1・総務省(別添2財政再生計画書)8頁