地元に観光案内看板を設置する費用として、国分寺市が二百万円を目標に寄付(一口十万円と一万円)を募ったところ、十万円は二十一日の受け付け開始後、五分で目標の百万円が集まった。寄付者の名前などを入れたプレートが添えられるのが人気の秘密とみられる。一万円は目標の百万円まで余裕があり、市は「記念にもなるので協力を」と呼び掛けている。(服部展和)
 市内には道路が入り組んだ場所が多く、観光客から「目的地に向かう途中で道に迷った」といった声が寄せられている。二〇二〇年東京五輪パラリンピックで観光客の増加が予想されるため、国分寺、西国分寺両駅と国史跡の武蔵国分寺跡を結ぶ市道沿いなど二十カ所に案内看板を設置することを決め、費用を市民らの寄付で賄うことにした。
 看板は高さ約三メートルの支柱の上部に取り付け、支柱の中央付近に寄付者のネームプレートを添える。寄付額一万円は個人・団体名を、同十万円はメッセージなども入れられる。看板、プレートとも金属製で、耐用年数は十年と見込んでいる。
 寄付は目標額に達するか九月二十九日まで、市市政戦略室で直接受け付けている。五月からは市のホームページでも手続きができるようにする。問い合わせは同室=電042(325)0111(代表)=へ。

本記事では,国分寺市における観光案内板看板設置の取組を紹介.
同市では「国分寺駅西国分寺駅の南側」の「観光スポット」「までの経路」において「看板不足」との課題認識のもと,同課題を「解決するために」,「看板1基当たり」「約10万円の費用が必要」となることを踏まえて,「1口1万円」,「看板20基分」「200万円」の「クラウドファンディング*1を実施.同取組では寄付「行動を選択」*2することを促すように,「設置する看板には寄附者名のネームプレートを取り付け」*3ることを提示.本記事では実施結果を紹介.2017年4月「21日の受け付け開始後,5分で目標」額が「集まった」模様.同看板の設置状況は,要観察.

*1:国分寺市HP(市政情報財政)「クラウドファンディングで観光案内板看板を設置

*2:森田朗『新版 現代の行政』(第一法規,2017年)150頁

新版 現代の行政

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*3:前掲注1・国分寺市クラウドファンディングで観光案内板看板を設置)