四月に開館した大磯町国府本郷の旧吉田茂邸の入場者が、三万人を突破した。中崎久雄町長が二十六日の記者会見で明らかにした。同町は年間で三万人を想定していたが、二カ月足らずで達成。役場職員は「これほど注目されるとは思わなかった」と話している。
 三万人を突破したのは二十四日。一万人目の来場者には記念品を贈呈したが、予想外に早い三万人達成のため、今回は記念品贈呈を見送った。町によると、来場者は中高年が多く、県外からのリピーターもいる。また、建築物としての価値を評価して訪れる建築家や建築業者もいるという。
 町は、町内の郷土資料館の来場者が年間三万人程度であることから、旧吉田茂邸も同程度を想定していた。中崎町長は「戦後を代表する政治家である吉田茂元首相に魅力を感じる人が予想外に多かった」と話す。
 邸宅は二〇〇九年に原因不明の火事で焼け落ち、町が約五億四千万円の事業費で再建。資料館には、麻生太郎副総理兼財務相から贈られた、吉田茂ゆかりの時計などの資料も展示されている。 (布施谷航)

本記事では,大磯町における郷土資料館の利用状況を紹介.
「2009年3月に失火で焼失」*1後,2017年4月1日に「オープン」した同町郷土資料館の別館となる「旧吉田茂邸」*2.本記事によると,同年5月24日現在で「来場者」が「3万人」に達したことを紹介.訪問して観察してみたい.