美濃加茂市は、同市伊深町にある国の登録有形文化財「旧伊深村役場庁舎」で来年四月から三年間、カフェの運営や観光案内、地域住民との交流活動を担う個人を募集している。二十九日まで。
 二十〜四十五歳の男女が対象で、市内に住民票を移して居住することなどが条件。市から委託料として毎月二十万円が支給され、カフェ運営の収入も得られる。施設の光熱費や月二万七千円の賃借料は自己負担となる。
 旧庁舎は一九三六(昭和十一)年に建てられ、西洋の古典建築のような左右対称の外観などが特徴。市は交流施設として再活用するため、来年三月までに改修する計画で、内装などのデザインは日本建築学会長で早稲田大教授の古谷誠章さん(62)が手掛ける。
 採用者は八月末の書類審査と九月十五日の面接で選考する。応募前に施設内の見学もできる。(問)市まちづくり課=0574(24)0108(平井一敏)

本記事では、美濃加茂市における旧役場の活用の取組を紹介。
同市では、1936年「築」の「旧伊深村役場庁舎」を「活用し」「地域住民の憩いの場」や、「カフェの運営、観光案内及び地域活動の実践」するものの「募集」*1を開始。募集対象は「年齢が20歳以上45歳以下の方」であり「性別」は不問、同市に「住民票を移動し」「生活の拠点を移すことが可能な方」*2等となる。開設期間は、2018年「4月1日から」2021年「3月31日まで」の「3年間」となり、「3年間は」「必ず継続」*3することが条件とされている。
同市からは「地域活動実践委託料として」「月額200,000円」が「支払」され「カフェ運営により得た収入」は「別途受託者の収入」*4となる。また、「住居にかかる費用」「施設にかかる光熱水費及び固定電話料金」は「自己負担」となり、加えて「施設の賃借料」を「毎月27,000円」「負担」*5することになる。「リノベーション」*6後の同庁舎の利用状況は、要観察。

*1:美濃加茂市HP(市民生活情報くらしまちづくり:移住定住)「【募集中】旧伊深村役場庁舎でカフェ運営したい方を募集しています(募集期間 平成29年8月1日〜29日)

*2:美濃加茂市HP(市民生活情報くらしまちづくり:移住定住【募集中】旧伊深村役場庁舎でカフェ運営したい方を募集しています(募集期間 平成29年8月1日〜29日))「いいまちは深い!「旧伊深村役場庁舎」でカフェ運営をしてみませんか 美濃加茂市カフェ運営及び地域活動実践者募集要項」1頁

*3:前掲注1・美濃加茂市(旧伊深村役場庁舎」でカフェ運営をしてみませんか 美濃加茂市カフェ運営及び地域活動実践者募集要項)1頁

*4:前掲注1・美濃加茂市(旧伊深村役場庁舎」でカフェ運営をしてみませんか 美濃加茂市カフェ運営及び地域活動実践者募集要項)2頁

*5:前掲注1・美濃加茂市(旧伊深村役場庁舎」でカフェ運営をしてみませんか 美濃加茂市カフェ運営及び地域活動実践者募集要項)2頁

*6:松永安光、漆原弘『リノベーションの新潮流』(学芸出版社、2015年)、17頁

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