東京都の小池百合子知事は8日、災害時に乳児用の液体ミルクを調達するため、流通大手イオンと今月中に協定を結ぶと発表した。都によると、乳児用液体ミルクを民間企業と連携して調達するのは全国初。
乳児用液体ミルクは常温保存が可能で、粉ミルクのように溶かすお湯も要らず、すぐ飲める。特に災害時に役立ち、2016年の熊本地震ではフィンランド製ミルクが被災地に届けられた経緯がある。現在国内で製造されておらず、厚生労働省が規格基準の策定を進めている。
協定は、災害発生時に都がイオンに液体ミルクを要請し、同社が欧州のメーカーから緊急輸入して供給する内容。都は国に検疫手続きの免除などを依頼する。小池氏は衆院議員時代から、液体ミルク普及に向け積極的に取り組んでおり、16年の知事選でも公約に掲げていた。
本記事では、東京都における協定締結に関する取組を紹介。
2018年6月8日に、同社との間で「災害時における乳児用液体ミルクの調達」に関して「災害時における物資の調達支援協力に関する協定」を「締結することで合意」*1した同都。同協定に基づき、同都では「災害時、緊急に」「乳児用液体ミルク」と「その他、東京都が指定する物資」を「調達する必要がある場合」、同「都からの要請に対して」同「社は迅速に対応*2することとなる。具体的な協定書は、「今後」「取り交わす予定」*3とされている。「公-民協定(縦型協定)」*4となる同協定。具体的な協定内容は、締結後、要確認。