「済証」目当てでもいいから投票に来て 都知事選と都議補選 一部の区、投票率アップへデザインひと工夫(東京新聞2024年6月29日) 

東京都知事選と都議補選(いずれも7月7日投開票)の投票率アップにつなげようと、一部の区が投票済証のデザインに力を入れている。地元ゆかりの絵師の作品や、区民に人気のキャラクターをあしらったデザインが登場。七夕の投開票日にちなみ、短冊形も。趣向を凝らし、願いを込める。「特に若い人たちが投票に行きますように」(小形佳奈)
 墨田区投票済証葛飾北斎の「富嶽三十六景 神奈川沖浪裏」がモチーフ。区内にキャンパスがある千葉大デザイン・リサーチ・インスティテュートの張益凖(チャンイクジュン)准教授(44)がデザインした。富士山の部分を切り抜いた種類と、波の泡をイメージした8個の水玉を切り抜いた種類があり、2枚を重ね合わせると絵柄が完成する。
 「かわいいから欲しいという動機でもいいので、家族や友だちと誘い合って投票に行ってもらえたら」と張さん。区経営企画室公民学連携担当の飯田晃英(あきふさ)副参事は「公平性、統一性を考える行政では思い付かないアイデア」と驚く。
 江戸川区投票済証には子育て世代に人気がある、歯と口の健康キャラクター「リッパー」を印刷した。昨年の統一地方選で、魔法の文学館(江戸川区角野栄子児童文学館)のシンボルイラストを載せた投票済証を交付すると好評だったため、今後の選挙でも区のキャラクターを順次登場させるという。
 七夕にちなんだのは板橋区。裏面に願い事を書ける短冊形のデザインを採用した。希望があれば子どもにも配布するという。他に、日付や投票場所を記し、店の「選挙割」などを受ける際に提示する投票済証も準備している。
 各区の狙いは「若者の投票率向上」。選挙権年齢が18歳に引き下げられて以降、過去2回の都知事選の投票率は、4年前の前回が全体で55.00%だったのに対し、21~24歳は39.19%で年齢層別で最低。8年前の前々回が59.73%に対し、同34.84%だった。

本記事では、墨田区及び江戸川区並び板橋区における知事選の取組を紹介。

「選挙の投票後、希望する」者に「その証明」のために「交付」する「投票済証」を、墨田区では「本に挟む」「しおり」「として使用することのできる」「投票済証を制作*1江戸川区では」*2江戸川区では、「人気の歯と口の健康キャラクター」「をあしらった投票済証を作成」*3

同選挙による「選出」*4結果は要観察。