人口最多をまた更新した超過密都市・東京 人を集める魅力の裏に抱える問題…「成長の限界」指摘も(東京新聞2023年6月29日) 

 <東京 むかし、いま、みらい 都知事選2024>

 6月1日の東京都の推計人口は1417万人となり、過去最多を更新した。国土のわずか0.6%に、総人口の11%が集中する世界有数の過密都市だ。ヒト、モノ、カネを地方から吸収し、拡大を続けてきた首都・東京。都政がたどってきた「むかし」から「いま」、そして「みらい」を考える。
◆かつては新潟県より少なかったことも
 400年前の東京(江戸初期)の人口は15万人程度だったとされる。明治初期に100万人を超えたが、当時は新潟県の方が人口が多い時期もあり、決して独り勝ちではなかった。
◆「東京圏全体の成長マネジメントが必要」
 東京大院の村山顕人准教授(都市工学)は「近年では都心や駅周辺に人口が極端に集中し、成長の限界が来ている。自然災害発生時のリスクも高く、持続可能とはいえない」と指摘。その象徴として、相次いで建てられている超高層タワーマンションについて「建て替えが難しく、50年後、100年後にゴーストタワー群になりかねない。人口の減少する東京の郊外では空き家問題も起きており、東京圏全体の成長マネジメントが必要だ」と話す。(岡本太)

本記事では、東京都における人口推計の結果を紹介。

同都によると、2024「6月1日現在」の同「都の人口は「推計で14,177,173人」、「区部」は「9,856,992人」「市部」は「4,243,209人」、「郡部が54,006人」、「島部が22,966人」*1となっている。

「多様な人口動態の地域」*2の動向は、要観察。

*1:東京都HP(都政情報: 報道発表これまでの報道発表報道発表/令和6年(2024年): 6月 )「東京都の人口(推計)-令和6年6月1日現在

*2:伊藤正次「権限移譲の争いやめ都区は未来に備えた体制整備を」『Wedge』Vol.33,No.8、45頁