- 早川有紀「制度変化をめぐる新制度論の理論的発展」『相関社会科学』第21号,2011年,77〜83頁(東京大学のリポジトリも使い勝手が良いですね.『相関社会科学』も,もう少し古い号まで遡って掲載されていると,更に便利ですが).
早川有紀先生より,ご恵与賜りました.ありがとうございました.
本稿では,“Explaining Institutional Change: Ambiguity, Agency, and Power”を主たる素材とし,制度変化の説明に際しての制度と政治的文脈の相互作用のメカニズム上の3つの課題(変数の定義と測定方法,変化の契機の不明瞭性,外生的要因と内生的要因の関係性)を鮮やかに抽出されております.政治学における制度の再発見から,30年程経過し,その「新しさ」の形容詞を敢えて付けるよりも,制度論としてのスタンダード性を感じる現在,御高論を通じて,何れの課題も,制度変化を観察するうえでは,不可欠な視角と学ばせていただきました.
心より御礼を申し上げます.誠にありがとうございました.