• 市川喜崇「市町村総合行政主体論と『平成の大合併』」」(寄本勝美・小原隆治編著『新しい公共自治の現場』(コモンズ,2011年)339〜373頁.

新しい公共と自治の現場

新しい公共と自治の現場

市川喜崇先生より,ご恵与賜りました.ありがとうございました.
2011年4月16日付の本備忘録でも購入をさせて頂きました,後著では,市川喜崇先生は「都道府県の性格と機能 公的ガバナンスにおける政府間関係」(179〜213頁)と題する御高論をご寄稿されております
両御高論を通じて,いわゆる総合行政主体論をテーマを考察されております.下名,国の省庁体系における縦割り論の反射光としてなのか,殊更,声高に,自治体の総合行政主体の必要性を述べなくとも,そもそも首長のもとで,もちろん軽重はあるにせよ,総合化が図られるのではないかと観察しております(改革言説としての「総合行政主体論」との意味合いが異なるかもしれませんが).後者の御高論では,「日本の地方自治における総合性は,二層制を構成する都道府県と市町村が適度に役割分担をしつつ,またその時々の事情に応じて役割分担を果たしつつ,果たされてきたし,また,市町村の規模・能力に応じた総合性が認めれてきた」(202頁)との分析が結果が示されており,当方では整理が上手くつかない,総合行政主体論の意味合いを改めて理解をさせて頂く機会となりました,
心より御礼を申し上げます.誠にありがとうございました.