横浜市とIT大手ディー・エヌ・エーは二十四日、市内公道で無人運転バス「ロボットシャトル」を運行することを見据えた「自動運転プロジェクト」の立ち上げを発表した。高齢化で交通弱者が増える中、交通網を強化するのが狙い。
ロボットシャトルはフランス製の十二人乗り電動バスで、同社が日本での導入を目指している。ハンドルがなく、車両上部のセンサーや衛星利用測位システム(GPS)などで走行ルートや周囲の状況を把握する。
プロジェクトは両者が三月に結んだ包括連携協定の一環。二〇一九年度内に公道で無人運転の実証をすることを目指し、今後私有地での実験などを重ねる。
この日は、横浜市金沢区の金沢動物園内で走行デモ=写真=があり、L字形通路(百八十メートル)を時速五キロほどで通行。試乗した真鍋聖子さん(36)=同市南区=は「窓が広く景色がよく見えた」と話した。
二十七、二十八日に同園「アフリカ区」付近で、試乗会がある。午前十時〜午後三時。問い合わせは同園=電045(783)9100=へ。 (加藤豊大)
本記事では,横浜市における包括協定の取組を紹介.
同市では,「公-民協定(縦型協定)」*1となる,同社との間で締結した包括協定に基づき「地域交通課題の解決を目指」す「自動運転プロジェクト」*2を実施.同プロジェクトでは「交通事業者や自動運転技術」を「企業」から提供を受け「モビリティサービス や物流サービス」の「実現」を目指している.本記事では,「無人運転バス」の「市内公道」での「走行デモ」の実施を紹介.今後の実証過程は,要観察.
*1:大橋洋一『行政法Ⅰ 第2版』(有斐閣,2013年)238頁
*2:横浜市HP(記者発表資料:記者発表資料 過去の一覧:2017年4月:I・TOP横浜「自動運転プロジェクト」始動!)「I・TOP横浜「自動運転プロジェクト」始動!」(平成29年4月24日 経済局)