昨日まで２日間の調査出張．最終日．昨日は，総社市さんに聞き取り調査に伺わせていただきました．調査を受け入れて頂いた総社市の皆様，調査の企画立案・調整・実施をされた日本都市センターの皆様には，大変お世話になりました．心より御礼申し上げます．特に，同伴させて頂きました，日本都市センターの研究員（自治体から派遣）さんには，調査前後の移動中・食事中も，今回の聞き取り調査自治体と所属自治体との，３点比較となるような質問を繰り返しさせて頂き，調査実施業務にてお疲れのところ，あたかももう一箇所目の調査のような状況となってしまいました．心からのお詫びと重ねてのお礼を申し上げます．
聞き取り調査のテーマは，昨日の岡山市さんへのテーマと同様に，組織管理・予算管理・人事管理の各管理機構，意思決定手続き，首長の補佐機構等について．総社市では，特に，昨年１０月の市長選挙に伴う，新市長就任*1を迎えての，意思決定機構（手続き）における運用の変化，そして，新たに設けられた調整機構（職）の仕組みと運用状況*2について，これまでの組織間調整（部間（内）調整）の機構や運用状況とともに，お話を伺いました．同機構が，媒介となる上記テーマからも大変充実したお話を頂きました．聴き取り調査を通じて，新たな調整機構のみならず，人口６万７千，職員５６０名の体制のもとでの機構運営状況等を伺うことができ，運営とは「機構」によるか，はたまた「人」によるか，という機構管理上の古典的ともいえる命題を現実問題として考えさせていただきました．大変充実した，聞き取り調査となりました．こちらも，帰京後，早々に取りまとめさせて頂きたいと思います．
なお，自治業界上，総社市といえば，長野士郎*3（自治事務次官．元知事*4）．同市の名誉市民としての肖像画が，庁舎内の吹き抜けの壁に掲げてありました．
*1:総社市ＨＰ「中村吉男議長 ● 片岡聡一市長 新春対談」『広報そうじゃ』2008年1月号
*2:総社市ＨＰ「クローズUP 市政」『広報そうじゃ』2008年5月号
*3:長野士郎『わたしの20世紀―長野士郎回顧録』（学陽書房，2004年）14〜15頁
*4:くさちしげお『笑級公務員 コーム君』（オーエス出版社，1993年）88〜91頁
