【宇都宮】首都圏で宇都宮の魅力を発信してもらおうと、市は「宇都宮くちコミ特派員」を募集している。
 市内で観光やギョーザ作り教室に参加したり、観光資源の発掘、ルート提案にも取り組む。特派員の元には毎月のイベントなどの最新情報や地元の特産品を届ける。
 今年6月から1年間活動できる20歳以上が対象。東京、千葉、埼玉、神奈川在住で、宇都宮市出身またはゆかりのある人、同市在住で首都圏に通勤通学している人が条件。定員は7人程度。住所、氏名、年齢、電話番号などのほか400字程度の応募動機を記入して、ファクスまたはEメールで市観光交流課に申し込む。締め切りは今月30日。問い合わせは同課電話028・632・2437。

本記事では,宇都宮市における広報・宣伝の取組を紹介.「宇都宮くちコミ特派員」を通じた,同取組の詳細は,同市HPを参照*1
「宇都宮くちコミ特派員」の「活動内容」としては,「宇都宮市のPRと話題提供」「懇談会や研修会等の参加」「アンケート調査」「活動報告」等であり,加えて,「イベント等の最新情報(毎月)」とともに「特産品(餃子,農産物など年2回)を送付」されるとある.「対象」者は,「ボランティアとして1年間活動できる」方で,「首都圏(東京,千葉,神奈川,埼玉)在住で本市出身またはゆかりのある人」又は「本市在住で首都圏に通勤または通学している人」の「どちらかを満たす20歳以上の人」.「人数」は「7人程度」とあるため,「選考」手続もあり,本日「4月30日」*2提出締め切りである,「応募書類による選考」が行われ,「結果は5月中旬頃に応募者全員に個別に通知」されることとなる(募集者は,急がねばなりませんね).
「コミュニケーションの公式システム―意識的かつ慎重につくりあげられたコミュニケーション経路及び手段―は,組織内の社会関係にもとづく,等しく重要なコミュニケーションの非公式なネットワークによって,間もなく補われる」*3とも解されているなかで,同市の同取組は,既存の広報・宣伝等のコミュニケーション公式体系に加え,「宇都宮くちコミ特派員」による口伝,そして「うわさ」*4という「非公式コミュニケーション」の効用を想定しつつ,再度,その「公式」化を図る取組とも整理ができそうであり,興味深い.選考後の「特派員」の皆さんはどのような方になるのだろうか.要確認.

*1:宇都宮市HP(観光・物産・憩い宇都宮の観光お知らせ)「「宇都宮くちコミ特派員」を募集

*2:前掲注1・宇都宮市(宇都宮くちコミ特派員」を募集)

*3:ハーバード・A.サイモン『経営行動』(ダイアモンド社,2009年)627頁

新版 経営行動―経営組織における意思決定過程の研究

新版 経営行動―経営組織における意思決定過程の研究

*4:前掲注3・ハーバード・A.サイモン2009年:333頁