南陽市は、年間通して大量に排出されるコピー用紙の包装紙を封筒にリサイクルする取り組みを始めた。市庁舎から外部に発送する封筒を通じて、エコ意識も発信している。
 コピー用再生紙(A4判)500枚入りの包装紙の排出量は、同市で年間約4500枚に上る。これまでリサイクル業者に資源物として引き取ってもらっていたが、資料作製やデータ入力業務に当たっている総務課嘱託職員の今野幸子さんが、庁内のごみ減量に向けて封筒として再利用するアイデアを思い付いた。試験的に使い始めたところほかの課にも好評で、12月から全庁的に活用している。
 リサイクル封筒は縦33.5センチ、横26.5センチ。今野さんが業務の合間に手作業で作っている。包装紙を裏返して封筒サイズに張り合わせた後、市役所の住所やホームページアドレス、郵便番号記入欄などを表面に印字すれば完成。折り目は残るが、包装紙は防湿加工もあって耐久性も十分。A4判がそのまま入る角2号サイズより若干大きめで、県庁や総合支庁など複数の封筒をまとめて発送する際にも便利という。同市の場合、角2号封筒の年間使用量は約1万7500枚。その約4分の1を包装紙リサイクル封筒が代替するとなれば、年間4万円ほどの経費削減につながる計算だ。

本記事では,南陽市において,コピー用紙の包装紙を封筒へとリサイクルされる取組を開始されたことを紹介.
本記事を拝読させて頂くと,「包装紙を裏返して封筒サイズに張り合わせ」,「市役所の住所やホームページアドレス,郵便番号記入欄などを表面に印字」されることで「完成」となり,「A4判がそのまま入る角2号サイズより若干大きめ」の封筒となる模様.興味深い.同封筒の素材となる「コピー用再生紙(A4判)500枚入りの包装紙」については,「排出量」は「同市で年間約4500枚」となり,「角2号封筒の年間使用量」が「約1万7500枚」の約4分の1を包装紙リサイクル封筒が代替」可能との見通しとのこと.大変興味深い取り組み(下名も,作成してみようかな).
ただ一方で,その作成体制に関しては,本記事を拝読させて頂く限りでは,現在は,「総務課嘱託職員」さんが「業務の合間に手作業で作っている」ともあり,いわば,「費用集中,便益拡散」*1の現状にもある模様.コピーを利用される方,封筒を利用される方へと封筒作成の「費用拡散」はどのように進めるかもまた,一つの課題(かな).

*1:秋吉貴雄,伊藤修一郎,北山俊哉『公共政策学の基礎』(有斐閣,2010年),157頁

公共政策学の基礎 (有斐閣ブックス)

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