県職員に関心のある学生を対象にした本年度の少人数説明会が二十六日、県庁で始まり、大学生ら七人が現場の最前線で働く係長の「生の声」に耳を傾けたり、庁内を見学したりして職場の雰囲気を体感した。来年三月中旬まで計二十八回開かれる。
 観光課観光企画係の山下章子係長が学生に経験談などを話した。山下係長は県内観光地のPRや魅力向上に努める職場の取り組みを紹介しつつ、税務課や建築住宅課などでも働いた経験を踏まえ「仕事は大変で毎日が真剣勝負だが、働きがいがある」と強調した。神戸市内の大学に通う南砺市出身の女子大生(20)は「県庁の雰囲気を知りたかったので、参加してためになった」と話していた。
 説明会は二〇〇六年度に始まった。係長との対話は一〇年度に続き二回目。試験制度の説明や若手職員との座談会もある。一回二時間半ほどで定員は各七人前後。来年二〜三月の回には空きがある。申し込みは三日前までに県人事委員会ホームページ(「富山県人事委員会」で検索)から。 (相馬敬)

本記事では,富山県における職員採用の取組を紹介.同県職員への希望者への少人数による説明会を開催.なるほど,興味深い.同説明会に関しては,同県HPを参照*1
同説明会は,2011年「12月26日(月)」から2012年「3月13日(火)」のうち「28日間」で開催.参加に際しては「予約」が「電子申請」で行われて,「1回の定員は7人程度」.その内容は,「県政概要等」から始まり,「各部局の現場の最前線で働く係長の経験談」を聞き意見交換を行う「場最前線!係長 生の声」という企画,「日常生活ではあまり入る機会のない県庁」や「庁舎内・執務室を見学し,実際に働く県職員の姿を見ること」で「自分なりの県職員のイメージをふくらませてみ」る「庁内ウォッチング」という企画,「入庁1〜2年目の若手職員」への「県庁職員になるには避けて通れない」「採用試験についての概要説明と座談会」を開催する「試験制度説明・若手職員とのフリートーク」という企画が並ぶ.庁内外を「ウォッチング」を生業としております下名もまた参加してみたい企画.毎回,概ね「2時間30分程度」で実施される予定.その「対象」は「県職員の仕事に興味を持っている方」の「ご本人のみ」とあり,「ご家族の方はご遠慮ください」と明記されていることから推察させて頂くと,ご家族の方からの参加希望もあるのだろうか.2011年12月28日現在の予約状況を確認させて頂くと,12月26,27日,1月5,6,10,12,13日,2月2,3,6日が「定員に達し」ており,残す定員に達していない予約可能日は,2月7,9,10,13,14,16,20,21,23,24,28日,3月2,3,5,6,9,12,13日の18日間.
「プラスと考えられることだけでなく,マイナス面に関しても求職者に提供」することになる「Realistic Job Preview*2の役割を果たしそうな同説明会.同説明会への参加者の,その後の職業選択も把握できると興味深そう.

*1:富山県HP(分野別案内県政の情報職員・採用職員採用)「富山県職員志望者向け少人数説明会の実施について

*2:今野浩一郎, 佐藤博樹『マネジメント・テキスト 人事管理入門<第2版>』(日本経済新聞出版社,2009年)84頁

マネジメント・テキスト 人事管理入門<第2版>

マネジメント・テキスト 人事管理入門<第2版>