川崎市は6日までに、2011年度川崎市健康意識実態調査報告書を発表した。調査結果は現行の健康増進計画「かわさき健康づくり21」の最終評価や今後の施策に反映させる。
 調査は市内在住の20歳以上の男女3500人を対象に、昨年9月16日〜10月3日に実施された。有効回収数は1702人(有効回収率48・6%)。朝食に関する調査では、「毎日食べる」が最も多く76・9%だった。年齢別では、男女とも20代がそれぞれ50・9%、64・1%と他の年代に比べ割合が低かった。朝食を食べなくなった時期は「小学生の頃から」5・9%、「中学生の頃から」8・0%、「高校生の頃から」9・2%、「高校を卒業した頃から」18・0%、「20〜29歳から」29・3%、「30〜39歳から」10・7%、「40歳以上から」25・2%―となっている。
 意識的な運動の有無では、「習慣的にしている」「時々している」がそれぞれ26・9%、26・6%。一方、「あまりしていない」は29・1%で、「まったくしていない」も16・2%だった。こころの健康や悩みを相談できる人がいるとの回答は74・3%に上った。習慣的な喫煙は1割台後半にとどまった。

本記事では,川崎市における健康意識実態調査の結果を紹介.同調査結果は,同市HPを参照*1
下名の関心から同調査結果を拝読させて頂くと,同市市民の「肥満指数」からは,男性の場合に限ってみて見ると,20歳代が16.4%,30歳代は21.7%,40歳代が32.1%,50歳代が28.7%,60歳代が26.1%,70歳代以上は22.7%と「肥満」*2に該当し,年代別では40歳代が50歳代での単峰型の肥満動向が窺える.そして,「生活習慣で改善したいところ」では,相対的には「食べ過ぎない」(44.6%)ことよりも「定期的に運動する」(54.9%)*3ことを課題として認識する割合が高く,前者は肥満と同様に40歳代が50歳代での単峰型,後者は30歳代から40歳代での単峰型の傾向がある.
しかし,「生活習慣病予防として実践していること」では,「食べ過ぎない」ことが38.5%と最も多く,「定期的に運動」する33.9%と比べても4.6ポイント高い.また,年代別では,「食べ過ぎない」*4ことの実践は60歳代,70歳代で実践が多いことが分かる.肥満の実態,その対応策への認知度,そして対応策への実践が年代毎に異なるなかで,その個々人の「生活と向き合う」*5ことが可能であるかは,考えてさせられる観察課題.

*1:川崎市HP(電子資料室平成23年度川崎市健康意識実態調査報告書)「平成 23 年度川崎市健康意識実態調査報告書

*2:前掲注1・川崎市(平成 23 年度川崎市健康意識実態調査報告書])22頁

*3:前掲注1・川崎市(平成 23 年度川崎市健康意識実態調査報告書])82頁

*4:前掲注1・川崎市(平成 23 年度川崎市健康意識実態調査報告書])84頁

*5:沼尾波子「市民の健康を守る」『月刊地方自治職員研修』636号,2012年8月号,14頁[rakuten:book:15960261:detail]