9日の県議会最終本会議で、滝沢村を滝沢市とする議案が可決された。8月上旬に見込まれる総務大臣の告示で市制移行が正式に決まる。来年1月1日に県内14番目の市が誕生する。
 柳村典秀村長ら関係者が見守る中、議案は満場一致で可決された。本会議終了後、達増知事は滝沢村を市とする処分書を柳村村長に交付した。柳村村長は「(処分書は)軽い紙だが、私にとってはずっしりと重い。(準備をしてきた)3年の思いがこもっている。市制とともに住民自治を進化させて、滝沢を幸せな地域にしていきたい」と力を込めた。

本記事では,岩手県議会における議決結果を紹介.
2011年1月19日付2012年10月14日付同年12月17日付の各本備忘録で記録した同村の市制への移行.同町が位置する岩手県議会の「平成25年6月定例会」に提出されていた「議案第26号岩手郡滝沢村を滝沢市とすることに関し議決を求めることについて」*1が可決されたことを紹介.今後は,2012年12月17日付の本備忘録でも記録したように地方自治法第7条1項に基づき「知事から総務大臣へ届出」,地方自治法第7条2項により「総務大臣」からの同意を要する協議が必要となる.同手順を確認するたびに,制度上の市町村は一体誰の「創造物」*2なのだろうかと考えさせられなくもない廃置分合の手続.同町の当初の意思通り「平成26年1月1日|」での移行に無事繋がることを,要経過観察.

*1:岩手県HP(岩手県議会定例会の記録定例会の記録)「平成25年6月定例会 知事提出議案等一覧

*2:森田朗『制度設計の行政学』(慈学社,2007年)429頁

制度設計の行政学

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