名古屋の目抜き通り久屋大通の一角に二十九日〜八月九日の期間限定で、屋外スポーツバーをイメージした飲食や物販の店舗が並ぶ。地下街と通じる広場を会場に、地上への人の流れをつくろうと市や周辺企業が社会実験として実施する。
 昨年は、テレビ塔北側駐車場などでフリーマーケットやステージイベントを開催したが、今回はテレビ塔周辺エリアまで大幅に拡大する。大地震の際などの避難場所として普段は使用できないテレビ塔南側の「もちの木広場」をビアガーデンとして開放し、肉料理などのキッチンカーを並べ、横六・三メートル、縦四メートルの巨大スクリーンを設置。中日ドラゴンズや、名古屋グランパスの試合などを映し出す。北側駐車場では、子どもが楽しめるトランポリンやハンモックも。
 今回の集客実績などをもとに、将来的には栄地区全体で人の往来を増やすことを目指す。市都心まちづくり課の担当者は「名古屋へ来たら栄へ行きたいと思うように、活性化させたい」と話す。(古住健太郎

本記事では,名古屋市における社会実験の取組を紹介.
同市が2014年7月に策定した『栄地区グランドビジョン―さかえ魅力向上方針―』に基づき,「栄地区を構成するメインストリートである広小路通・大津通・錦通、公園を含む 100m 道路である 久屋大通」等にて,「様々な手段で訪れる人々の利便性を確保・向上しつつ」「歩行者を中心とした整備や活用促進のための仕組みづくり」*1を試みる同取組.「広告やオープンカフェの設置」「イベントの実施など」「一定のルールのもと民間事業者への空間開放」による「道路空間におけるにぎわい創出」*2が目指されている.本記事では,2015年度の「久屋大通再生社会実験」*3として,「期間限定」で「屋外スポーツバーをイメージした飲食や物販の店舗」が設置されたことを紹介.「コンテンツが先に」*4置いたことによる「にぎわい創出」の現状は,要観察.