岡山県奈義町は26日、特別職の「教育・文化のまちづくり監」を務める劇作家平田オリザさん(53)=東京=が監修する2017年度職員採用2次試験の概要を発表した。発想力や課題解決力、協調性を見極めるため、従来の面接に加え、討論劇や紙芝居作りといった「グループワーク」を取り入れる。
 この日は平田さんも参加し、町職員6人を受験者に見立てた討論劇を公開。「東京五輪の事前キャンプ誘致」を命じられた受験者役は、パソコンで五輪競技を調べ、誘致の可能性が高い国や競技について議論を交わした。討論の過程は10分ほどの劇で紹介することとされ、6人で協力しながら配役やせりふを決めて演じた。
 劇後の個人面接では平田さんが「討論劇で失敗したと感じたことは」「もっと時間があったらどのような劇にしたか」などと質問した。
 平田さんは4月、町の教育や文化政策、まちづくりをアドバイスする現職に就任。町は主体性や多様性、協働性のある人材獲得を目指して採用試験の監修を依頼した。1次試験は既に終了し、2次試験は8月17日にある。

本記事では,奈義町における職員採用の取組を紹介.
同町では「21世紀型職員採用試験」との名称のもと,「アクティブ・ラーニングの手法を用いた」職員「選考」*1を実施する予定.具体的には,「グループワーク」ととともに,これに「連結した「インタビ ュー形式」による「口頭試問」*2を実施.また,「課題の作成や採点等」は,本記事で紹介されている通り「監修」のもと,「試験官としても参画」*3する方針が示されている.「採用職種」は「一般行政職」「幼稚園教諭」「保育士」「保健師*4となる.「地方自治体というシステムは,地方公務員という人的資源で成り立つ」*5とすると,同選考を通じて採用された人的資源としての職員による活動は,要観察.

*1:奈義町HP( まちのホットニュース21世紀型職員採用試験実施)「「21世紀型職員採用試験(アクティブ・ラーニングの手法を用いた選考)」実施(全国初)~劇作家・演出家 平田オリザ氏監修による取組~

*2:前掲注1・奈義町(21世紀型職員採用試験(アクティブ・ラーニングの手法を用いた選考」)

*3:前掲注1・奈義町(21世紀型職員採用試験(アクティブ・ラーニングの手法を用いた選考」)

*4:前掲注1・奈義町(21世紀型職員採用試験(アクティブ・ラーニングの手法を用いた選考」)

*5:田尾雅夫『公共マネジメント -組織論で読み解く地方公務員 (有斐閣ブックス)』(有斐閣,2015年)239頁

公共マネジメント--組織論で読み解く地方公務員 (有斐閣ブックス)

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