大阪府岸和田市は1日、2018年4月を目指していた中核市への移行を見送ることを明らかにした。人口減少などが理由だが、中核市移行を見越して獣医師や保健師などの採用試験を実施中だったが、採用人数を見直す可能性が出ている。
 中核市は人口20万人以上が要件だが、国の特例措置で20年3月末までは20万人未満でも移行できる。
 岸和田市は15年3月に中核市移行の検討を表明。現在の人口は約19万8000人で、今後も減少が続く見通し。消費増税の延期などで財政悪化も見込まれ、「安定的な行政サービスを提供できない」として見送りを決めた。
 中核市移行で保健所業務の移管などが想定されたことから、市は来年4月採用の予定では事務職や管理栄養士、獣医師、保健師など計約35人を募集。約330人が応募した採用試験は現在、最終面接を済ませていた。市は「今後、受験者に伝え、対応を検討する」としている。【井川加菜美】

本記事では,岸和田市における中核市移行の見送り方針を紹介.
2015年4月1日の「地方自治法改正」により「特例市制度を廃止し」「中核市の指定に係る人口要件」が「人口20万人以上の市」に「変更」*1されたことに伴い,2020年「3月末まで」は「人口20万人未満の特例市」に関しては,「人口要件」*2にとらわれずに,「中核市の指定を受けることができるという経過措置」が整備されており,同市では「地方自治法改正を機に」「中核市移行に向けての検討を開始」*3.本記事によると,「現在の人口」からの「今後も減少が続く見通し」とともに「消費増税の延期などで財政悪化も見込まれ」,中核市への移行を「見送り」を決定された模様.今後の見直しへの対応状況は,要確認.