横浜市は本年度、電柱などに取り付けている街区表示板の点検・補修業務を市内十九カ所の障害者施設に委託する。これまで表示板の点検はしておらず、破損や「読みにくい」などの住民からの通報を基に補修してきた。市は表示板の計画的な補修を実現し、障害者施設にとっては工賃を得て、街に出て地域と関わるきっかけになるという。
 市によると街区表示板は市内に六万九千枚あり、二十年で文字が読めなくなるほど劣化する。仕事を任された施設利用者は、文字が読めなくなった表示板を見つけた際、ペン型の白いペンキで文字部分を塗って読みやすくする。工賃は点検は一枚当たり百円、補修は同五百円とする。
 二〇一五、一六年度に試験的に、計二施設に四町三百四十四枚の点検と補修を委託したところ、好評だったため市内全域に対象を広げた。一八年度は三十六施設、一九年度は五十施設に委託先を増やす。二十年かけて、市内全域を点検できるようにしたいという。
 市民の通報に基づいて、市職員が点検、補修する従来の方法も継続する。 (志村彰太)

本記事では,横浜市における街区表示板の点検・補修の取組を紹介.
同市では,本記事でも紹介されている通り.「老朽化し」「文字が見えにくくなったり,破損した」「街区表示板の点検・補修等作業」を「障害者施設」に「委託」*1.2017年度は「市内 19 か所の障害者施設」が「20 町の点検・補修業務」*2を実施.「地域の協働」*3ともなる同委託の取組.今後の広がりは要観察.