神奈川県が全国で初めて導入した受動喫煙防止条例の罰則を2010年度の施行から8年間で一度も適用せず、近年は違反件数も千件前後で横ばいとなっていることが20日、分かった。政府は20年東京五輪パラリンピックを前に受動喫煙対策を強化する法改正案を国会に提出したが、先行事例である同条例の運用状況からは、実効的な規制への課題も浮かぶ。
 条例を巡っては、県が年間900件以上の違反を確認しながら、16年度までに一度も罰則適用や、その前段となる立ち入り調査をしていなかったことが昨年に判明。県によると、施設側の協力が得にくい事情もあり、17年度もこれらの措置を取らない。

本記事では、神奈川県における受動喫煙防止条例の執行状況を紹介。
同県が制定した「神奈川県公共的施設における受動喫煙防止条例」では、「第23条」に「罰則」*1を規定。本記事によると施行後、「8年間で一度も適用せず、近年は違反件数も千件前後で横ばい」であることを紹介。「いかに違反を少なくするか」*2は、要観察。

*1:神奈川県HP(健康・福祉・子育て心身の健康たばこ対策かながわのたばこ対策)「神奈川県公共的施設における受動喫煙防止条例の解説」(平成28年6月)43頁

*2:伊藤正次、出雲明子、手塚洋輔『はじめての行政学』(有斐閣、2016年)233頁

はじめての行政学 (有斐閣ストゥディア)

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