県は9日、ふるさと納税の返礼品として、果物狩りや農作業などを体験する複数の市町にまたがったツアーを開催すると発表した。開催地のいずれかの自治体に納税して申し込む仕組み。これまで納税先のライバル関係だった自治体同士が協力するもので、複数の自治体が協力した体験型の返礼品は全国初という。
県地域政策課は今年3月から、体験型返礼品をテーマにした検討会議を設置。47市町村が参加し、体験コースの企画をしてきた。
今回はその第1弾として、秩父市、小鹿野町、皆野町でバーベキューや果物狩りなどをする1泊2日の里山満喫コース(随時開催、1口5万円)、深谷市と行田市でヨガやサツマイモ掘りをする健康コース(11月18日開催、1口1万5000円)、小川町と川島町で、大豆の収穫としょうゆの仕込み体験をする大豆の旅コース(11月25日と来年2月2日の計2日間の日程、1口1万円)の三つのコースで参加者を募集する。
希望者は各コースを主催するいずれかの自治体に納税して申し込む。複数で参加する場合は人数分の寄付が必要。施設間などの移動は参加者自身で行う。
福田哲也課長は「特産品があまりないまちでも、アイデア次第で価値を創造できる。多くの人に各自治体の魅力を知ってもらい、地域全体を盛り上げたい」と話している。
本記事では,埼玉県におけるふるさと納税の取組を紹介。
同県では,ふるさと納税に基づき「市町村の枠を越えて広域で連携し」「複数市町村を周遊または滞在する体験型返礼品のコース作成を検討」*1。同検討の結果,「皆野町・小鹿野町・秩父市」,「深谷市・行田市」,「小川町・川島町」の3つのコースのうち,各コース内のそれぞれの市町にいずれかに所定額を寄付した場合,「返礼品」として「体験型返礼品」*2の返礼を開始。寄付による「さまざまな使途を掲げて」*3る同取組。各コースへの申し込み状況は、要観察。