大阪市の湾岸開発の「負の遺産」ともいわれ、現在は大阪府咲洲(さきしま)庁舎となっている超高層ビルに来年1月末にホテルが開業する。「さきしまコスモタワーホテル」が10日、内覧会を開き、大阪企業と連携してデザインした客室などを公開した。大阪府によると都道府県の庁舎内にホテルが入るのは全国で初めてとなる。
 同ホテルが入居するのは55階建て庁舎の7〜17階の全フロア(1万6千平方メートル)。インバウンド(訪日外国人)向けのホテルとしてまず来年1月末に109室で営業を始め、2020年4月までに4段階に分けて371室を稼働させる。16階には文具のサクラクレパス大阪市)、お好み焼き店を展開する千房ホールディングス(同)をモチーフに室内をデザインした客室を1室ずつ置く。
 大阪府咲洲庁舎の空きスペースを活用する目的で入居を公募し、17年に自転車販売のリコジャパン(堺市)と西辻工務店大阪府和泉市)が共同でホテル運営することが決まった。月額賃料3200万円で20年間の定期賃貸借契約を結んだ。同庁舎の入居率は84%に高まる。
 咲洲庁舎は1995年に大阪市第三セクターが「大阪ワールドトレードセンタービルディング」(WTCタワー)として1200億円を投じて建設。バブル崩壊で入居率が低迷し、2010年に大阪府が85億円で購入した。

本記事では,大阪府における庁舎空間の取組を紹介。
同府の「咲洲庁舎」*1では,「2017年6月」に「空きスペースの活用促進と稼働率向上」を目的に,「7階から17階」の「各フロアの2分の1を1区画とし」「全22区画」の「入居事業者を募集」*2。本記事では,2018年「12月10日」に開催された,同フロアに入居した「ホテル」の「お披露目会及び内覧会」*3の開催を紹介。「全371室」は,「2019年1月」に「109室」が「オープン」となり,同年「5月」は「36室」,「2020年1月」は「108室」,そして,同年「4月」に「118室」が「オープン」*4される予定。「公共施設」*5の活用となる同取組。開業後の利用状況は,要観察。

*1:大阪府HP(府政運営・市町村庁舎・府有地府庁への行き方)「府咲洲庁舎(さきしまコスモタワー)

*2:大阪府HP(報道発表資料 )「大阪府咲洲庁舎(さきしまコスモタワー)低層階(7階から17階)の入居事業者募集について

*3:大阪府HP(府政運営・市町村知事知事の日程)「2018年12月分

*4:さきしまコスモタワーホテルHP「SCHEDULE

*5:北村亘,青木栄一,平野淳一『地方自治論 2つの自律性のはざまで』(有斐閣,2017年)132頁。

地方自治論 -- 2つの自律性のはざまで (有斐閣ストゥディア)

地方自治論 -- 2つの自律性のはざまで (有斐閣ストゥディア)