渋谷をボッチャの「聖地」に 区役所にコート常設 協会「全国でも初めてでは」(東京新聞2022年8月17日) 

 東京パラリンピックの正式種目で、日本選手の金メダル獲得により脚光が当たった「ボッチャ」のコートが東京・渋谷区役所の中にできた。ボッチャのコートが自治体庁舎に常設されるのは全国的にも珍しい。関係者は障害者スポーツの魅力を発信する「聖地」となることに期待を寄せる。(山下葉月)
 渋谷駅から公園通りと名付けられた坂道を上る。渋谷区役所の本庁舎は、1964年の東京五輪開催に伴い、現在地に整備された。2度目の五輪を前にした建て替えで2019年、地上15階の高層庁舎に生まれ変わった。最上階にはベンチを置き、誰もがくつろげるスペースにした。今月、一角にボッチャ専用コートが誕生した。
 縦11.5メートル×横6メートルのフルコートと、縦8.25メートル×横4メートルの小ぶりな「SHIBUYAコート」がある。耐久性の良いポリプロピレンのパネルを敷き詰め、本格競技に対応できる。日本ボッチャ協会の担当者は、自治体庁舎にコートが常設されるのは「全国でも初めてではないか」と話す。
 最先端の文化発信地である渋谷。「多様性のある街づくり」を掲げる区では、東京パラ以前から障害者スポーツの振興に力を入れてきた。19年、日本ボッチャ協会と協定を結び、ボッチャ大会や審判講習会などを協力して開催。東京パラでは金メダルを獲得した杉村英孝選手の技「スギムライジング」が話題になり、競技熱が高まった。常設のコート整備で、東京パラのレガシーとして普及を後押ししていくことを考えた。
 ボッチャの常設コートは都内でも世田谷区立体育館など数カ所しかない。体育館や公共施設の会議室などを借りてテープで線を引き、一からコートを作ることが多い。三鷹市などで活動する「BOCCIABASETOKYO」の共同代表、吉葉真暁さん(40)は「テープを貼るだけで30分かかることもある。常設コートができることで練習時間が確保できる」と喜ぶ。
 区役所という場所柄、「誰でも自由にアクセスできる」(担当者)のが強み。車いすでゲームを楽しんでいた都立光明学園高等部3年の真崎菜奈子さん(18)の母親・淳子さん(53)は「区役所は身近な場所で、団体で申し込みが必要な体育館より使いやすい」と話した。
 日本ボッチャ協会の三浦裕子事務局長は「渋谷の街には、若い人に向けた発信力がある」と期待する。区役所の担当者も「いずれは、この場所から金メダリストを」と力を込めた。
 利用は事前申込制。区民以外でも利用できる。希望者は区所有のボッチャボールも使用できる。開庁日の午前9時〜午後5時。1利用者につき最大2時間。申し込みや問い合わせは、区スポーツ振興課=電03(3463)1849=へ。

本記事では、渋谷区における庁舎空間活用 の取組を紹介。

同区では、「ボッチャ」の「普及推進」を目的に、同「区役所15階にボッチャコートを2面常設」*1。「ボッチャコート一般利用」と「​ボッチャボール貸出し」のいずれも「無料」となり、「利用時間」は「開庁日」である「平日」の「9時から17時まで」*2。「事前予約制かつ予約受付順」*3で利用可能となる。

「新たな政策」*4による同取組。今後の利用状況は、要観察。