老朽化で今月九日に閉館し、解体を控える渋谷区の旧庁舎(宇田川町)を開放したアート系イベント「シブヤのタマゴ」が開かれている。来月三日まで、入場無料。
区内のデザイン関係団体や有志住民らでつくる実行委員会の主催。引っ越しが済んでがらんとした旧庁舎に、国内外で活躍する画家や映像作家、大学の研究室など九十組が作品を展示している。区議会の委員会室だった一部屋は暗幕が張られ、投光器の赤い光が点滅する中で女性の歌声が響く空間芸術の場に。元施設整備課では、動物や宇宙人を思わせる縫いぐるみが段ボールを運び、地図を眺めている。使われなくなった書類棚の引き出しに花を生けた作品もある。
企画プロデューサーの原木繁利さんは「区庁舎という殻を破って新しい渋谷が生まれる」とタイトルに込めた思いを解説し、「来場者も含めみんなで作るイベントに」と呼び掛ける。三十一日と十一月一、三日は、フリーマーケットやアイシングクッキー作り、子ども向けのハロウィーンパーティーなど参加型の催しも行われる。
詳細はホームページ=www.shibuyaeggs.com=へ。
区は二〇一八年度に新庁舎が完成するまでの間、渋谷一の仮庁舎で業務を行っている。 (小形佳奈)
本記事では,渋谷区における庁舎活用の取組を紹介.
2015年「10月13日」から「新庁舎建設に伴い,仮庁舎で業務を開始」*1した同区.他方,「旧庁舎」では,本記事でも紹介されている通り,「旧庁舎を活用した」「デザイン・アート展を実施」*2..2015年「10月25日(日曜日)」から「11月3日(火曜日・祝日)」まで,いずれも「10時〜18時」*3の期間で,旧庁舎内では「アート」*4は期間中に常時展示され,「イベント」*5や「ワークショップ」*6期間は随時開催されている.
閉ざされた庁舎での「開かれた」*7利用とも整理ができそうで興味深い.実際に訪問してみたい.
*1:渋谷区HP(区政情報:施策・計画・取り組み:庁舎建替え)「庁舎移転」
*2:渋谷区HP(お知らせ一覧)「「渋谷のたまご」を開催します」
*3:前掲注1・渋谷区(「渋谷のたまご」を開催します)
*6:渋谷のたまごHP「ワークショップ参加者募集」
*7:松井望「行政財産使用の選択 〜目的外使用の許可制度と貸付制度」小島卓弥編著『ここまでできる実践公共ファシリティマネジメント』(学陽書房,2014年)261頁